2008年6月9日月曜日

米ガソリン、初の4ドル台 米経済の下押し必至

米エネルギー省が9日発表した全米平均のガソリン小売価格(レギュラー)は、前週比1.6%高い1ガロン4.039ドル(1リットル約113円)となり、初めて4ドルの大台に乗せた。11週連続の最高値更新で、前年同期比では3割強の値上がりとなる。原油の一段高を受け、ガソリン小売価格の先高観は強い。米経済を下押しするのは必至だ。
 米ガソリン価格は過去1年で、1ガロン当たり1ドル程度値上がりした。当面の節目とみられていた1ガロン4ドルを突破したことで、消費者心理への悪影響は免れない情勢だ。輸送コストの増加から、食料品を含む物価全体にも上昇圧力がかかり始めている。
 地域別にみると、西海岸のカリフォルニア州では1ガロン4.433ドルまで上昇。東海岸でも平均で4.019ドルと、4ドル台に乗せた。
アメリカ・エネルギー省が9日発表したレギュラーガソリンの小売価格は、全米平均で1ガロン・4ドル4セントで、1リットル換算では日本円でおよそ113円となる。
わずか1年で、31%の急激な上昇となった。
 これは、ニューヨーク市場の原油価格が1バレル・130ドルを超える高値で推移していることを反映したもので、ワシントン市内のガソリンスタンドを訪れた男性は「満タンにはできないくらい値上がりしている。ドライブにはとても行けない状況だ」と話していた。
タクシーの運転手の中には「ガソリンを消費しないよう、乗客を探すために市内を走り回るのを避ける努力をしている」と話す人もいた。
ガソリンの急激な値上がりは、車社会であるアメリカの市民生活を直撃しており、消費者が買い物を手控えることで景気も一段と冷え込むのではないかという懸念が広がっている。

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