2010年10月8日金曜日

円15年ぶり高値81円台 82円を突破

NY円、15年ぶり高値 一時1ドル82円11銭
                       2010年10月8日8時49分


 7日のニューヨーク外国為替市場では円高ドル安が進んだ。
円相場は一時、1ドル=82円11銭をつけ、
1995年5月末以来約15年4カ月ぶりの円高水準となった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が
追加緩和に動く可能性が高まるとの見方からドルが売り込まれた。
市場は、8日発表予定の米雇用統計への関心が高まっている。
 ドル安を受け、ニューヨーク商業取引所の
金相場は早朝の時間外取引で指標となる先物価格が
1トロイオンス=1366.0ドルをつけ最高値を更新した。
終値は前日比12.7ドル安の1トロイオンス=1335.0ドルだった。

ニューヨーク円、15年ぶり高値 株式は下落  2010年10月9日

 8日のニューヨーク外国為替市場は、米雇用統計が予想より悪かったことを受け、ドルを売って円を買う動きが加速した。
午前の取引で1ドル=82円を突破し、一時1ドル=81円72銭をつけた。
1995年4月以来、約15年半ぶりの円高ドル安水準。

 午前11時40分(日本時間9日午前0時40分)の円相場は、
前日午後5時時点と比べて55銭円高ドル安の
1ドル=81円80~90銭。

 現地時間8日朝に発表された9月の米雇用統計で、
非農業者部門の就業者減が市場予想より大幅だったため、
米経済の先行きへの楽観論が後退。
さらに「主要経済指標の悪化で、米連邦準備制度理事会
(FRB)が近く追加緩和に動く可能性が高まった」
(米為替ストラテジスト)との見方も強まり、ドルが大きく売られた。

 日本政府が9月15日に円売りドル買いの為替介入に踏み切った1ドル=82円台をすでに超えている。
しかし市場では、週末に米ワシントンで主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が開かれるのを前に、
日本が再び為替介入に踏み切るのは難しいとの見方が根強い。

 一方、8日のニューヨーク株式市場は、追加の米金融緩和が近づいたとの見方から反発している。
日終値比で51.69ドル高の1万1000.27ドル。

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