2008年2月29日金曜日

NY金、続伸4月物975ドル一時978.5ドルと最高値更新

NY金、4日続伸――4月物は975ドル、一時978.5ドルと最高値更新
 2月29日のニューヨーク金先物相場は4日続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比7.5ドル高の1トロイオンス975.0ドルで終えた。ドル先安観などを背景に金を買う動きが続いた。時間外取引で一時978.5ドルまで上昇し、過去最高値を更新した。
 外国為替市場でドルが対円で約3年ぶりの安値水準を付けるなど、ドル売り地合いが続いており、ドル相場と逆行しやすい金に買いが入った。米利下げ継続観測や原油先物相場の高止まりを背景にインフレ警戒感も意識されており、インフレに強い資産とされる金の支援材料となった。この日の安値は966.2ドル。
 銀は続伸。プラチナも続伸した。

2008年2月27日水曜日

人命 金と相談の札幌市

札幌 産科医会が2次救急拒否
妊婦の救急医療体制の不備が各地で問題となっているなかで、札幌市の「産婦人科医会」は、医師の負担が重くなっているとして、4月以降、重い症状の患者を受け入れる2次救急を行わないと市に通告しました。
札幌市では、現在9つの産婦人科の病院が、入院や手術などを必要とする重い症状の患者を受け入れる2次救急を担ったり、夜間の急病患者を受け入れたりしていますが、病院の数は5年前の14に比べるとおよそ3分の2に減っています。札幌市産婦人科医会は、医師の負担が増えているとして、札幌市に対し、市の夜間急病センターに新たに産婦人科医を配置して夜間の急病患者だけでも受け入れてもらうことを要請していましたが、市は財政難を理由に応じませんでした。このため産婦人科医会は「医師の負担が重く、医療事故などが心配されるため、4月以降は2次救急を行わない」と市に通告しました。札幌市産婦人科医会の遠藤一行会長は「このままでは医療事故につながりかねず、最後通告をした」と話しています。札幌市は、仮に4月から通告どおりのことになると、より重い患者を担当する3次救急の病院で受け入れてもらうなど、きわめて厳しい対応を迫られるとしており、札幌市医療調整課の飯田晃課長は「市の財政は厳しいが、来月、新たな協議の場を設けて産婦人科医会と話し合いたい」と話しています。

2008年2月26日火曜日

与党は こんな座長で道路財源実態調査出来るのか

与党 道路財源の実態調査へ
自民・公明両党は、国土交通省が、道路特定財源を使って職員向けにスポーツ用具を購入するなどしていたことが明らかになったことを受けて、新たな作業チームを設置し、道路特定財源をめぐる不適切な支出の実態を調査することになりました。
道路特定財源を使ってマッサージチェアやスポーツ用具を購入するなどしていたことが明らかになったことを受けて、国土交通省は、冬柴国土交通大臣を本部長とする改革本部を設置し、道路に関する業務の総点検に着手しました。これを受けて、自民・公明両党は「与党としても業務の問題点を洗い出し、改革の姿勢を明確にするべきだ」として、新たに佐田前行政改革担当大臣を座長とする作業チームを設置することになりました。作業チームでは、道路特定財源から支出されている国土交通省の職員のレクリエーション費の中身を検証するなど不適切な支出の実態を調査したうえで、特定財源を支出する際の手続きの厳格化などが検討される見通しです。さらに、道路事業をめぐって国土交通省がみずからの所管する公益法人と随意契約を結ぶ割合が高いと指摘されている点などについても見直しを検討することにしています。 2月26日 4時47分

2008年2月23日土曜日

48歳皇太子への各紙記事

アサヒ・コム
      皇室問題―長い目で見守りたい   朝日新聞社説
 息子夫婦が孫をちっとも連れてこない――。こんな愚痴は世間ではいくらでもある話だ。ただ、これが天皇家のこととなると、いささか事情が違う。
 天皇、皇后両陛下が、皇太子さまの長女愛子さまに会う機会が少ない。もっと会う機会をつくっていただきたい。
 このように皇太子さまに苦言を呈したのが宮内庁長官だった。
 これに対し、皇太子さまが誕生日の会見で、「できる限り心がけてまいりたい」と語った。だが、実家へ足が遠のく理由については「プライベートな事柄なので、これ以上立ち入ってお話をするのは差し控えたい」と答えを避けた。長官の発言への反発も感じ取れた。
 この話は、天皇陛下が一昨年の会見で、愛子さまと会う機会が少ないとこぼしたのが発端だ。陛下と皇太子さまがじっくり話せば解決できる問題のように思えるが、そうならないところを見ると、もう少し根が深いということだろう。
 お二人の関係がぎくしゃくしているのではないかと思われるようになったのは、04年の皇太子さまの「人格否定」発言のころからだ。皇太子さまが「雅子の人格を否定するような動きがあった」と語ったのに対し、陛下が「初めて聞く内容だ」として国民への説明を求めた。
 さらに、あるべき皇室像や公務のつとめ方をめぐり、弟の秋篠宮さまも加わって、意見の食い違いが表面化した。
 たしかに陛下の苦悩はさぞ深いことだろう。70代半ばを迎え、がんとの闘病を続けながら多忙な公務をこなす。皇后さまの体調も芳しくない。自分の後を継ぐ皇太子さまに、こうあってもらいたいという思いはたくさんあるだろう。
 一方、皇太子さまもつらい立場だ。「全力でお守りする」と雅子さまに誓ったご結婚から15年を迎えた。心身の不調に悩む雅子さまを守り続けるだけで精いっぱいなのかもしれない。
 天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻のどちらの立場に寄り添うかは、それぞれの世代や環境、価値観などによって違うだろう。週刊誌などでは、それぞれの立場からの意見や批判がにぎやかである。
 だが、こんなふうには考えられないだろうか。皇室の歴史をひもとけば、いつの世も悩みを抱えていたはずだ。皇室の中で様々なきしみがあり、いつも理想的な家族を演じてきたわけではない。
 いま憲法で日本国と国民統合の象徴と位置づけられている天皇は、多くの国民の理解と支持なしにはありえない。しかし、皇室に対して国民が期待することは時代によって変わるし、国民の家族観も親子のあり方も変化していく。
 そうした時代と社会の移り変わりの中で、伝統を後世に伝えつつ、新たな伝統をつくろうと苦しんでいるのが、いまの皇室ではないだろうか。
 長く複雑な歴史を背負ってきた皇室である。ここは穏やかな日々が戻ることを、長い目で見守っていきたい。  

  皇太子さま、48歳に 参内「心掛けて参りたい」  2008年02月23日05時55分
 皇太子さまは23日、48歳の誕生日を迎え、これに先立って東京・元赤坂の東宮御所で記者会見した。長女・愛子さまが天皇、皇后両陛下を皇居に訪問する「参内(さんだい)」の少なさに言及した羽毛田(はけた)信吾・宮内庁長官の発言を受けて、「(参内を)できる限り心掛けてまいりたい」と語った。「家族のプライベートな事柄」だとして、それ以上の詳しい説明はなかった。
愛子さまと両陛下の交流については、天皇陛下が06年12月、愛子さまと会う機会が少ないのは「残念なこと」と発言。皇太子さまは昨年2月、「お会いする機会を作っていきたい」と答えた。だが、羽毛田長官は今月13日の会見で、「ご参内の回数は増えていない」「発言なされたからには実行を伴っていただきたい」と異例の指摘をしていた。
 会見で皇太子さまは、長官発言への感想を尋ねられた。「両陛下の愛子に対するお心配りは、本当に常にありがたく感謝を申し上げております」と述べるにとどまり、家族内の問題として「立ち入ってお話をするのは差し控えたい」と説明した。
 療養中の雅子さまについては、公私を問わず活動の幅を広げるよう努力していると最近の様子を紹介。「今後ともしっかりと支えていきたい」と思いやりを示した。春に小学校に入学する愛子さまには「新しい環境の中での生活を元気に始めてくれることを願っています」と語った。
 ■ご一家での訪問、1年間で十数回
 羽毛田長官が「苦言」を呈した皇太子ご一家の参内の少なさ。一体どれほどの回数だったのか。
 朝日新聞の取材によると、昨年12月までの1年間で、皇太子さまが愛子さまを連れて参内したのは13、14回はある。大半は皇室行事に伴ったり両陛下側が招待したりしたもので、皇太子さまの発意による訪問は1月、3月、8月の3回だった。
 一方、年末年始に続いた皇室行事には、雅子さまは体調を考慮して大半を欠席した。「大正天皇例祭の儀」や「元始祭の儀」などの祭儀のほか、「講書始の儀」「歌会始の儀」といった恒例行事は皇太子さまだけが参加した。
 元日の「新年祝賀の儀」は午前だけ参加したが、東宮御所に戻った後に両親らを東宮御所に招いたことが報道され、宮内庁内でも批判の声がくすぶった。
 私的な外出は活発だった。12月には都内で買い物やイルミネーションの鑑賞、ミシュラン東京版の三つ星レストランで夕食。1月にも東京・高輪の水族館をご一家で楽しんだ。こうした動きは週刊誌やネットで批判的に取り上げられた。
 米AP通信は今月初め、都内のレストランでの食事など雅子さまの私的活動に関する記事を配信。英国のインディペンデント紙やタイムズ紙も独自に雅子さまを特集。外国メディアの報道がご一家の動向を世界に発信し、反響が広がった。
   ◇
「愛子さまと会う機会」をめぐる発言
06年12月 天皇陛下「残念なことは、愛子は幼稚園生活を始めたばかりで、風邪を引くことも多く、私どもと会う機会が少ないことです。いずれは会う機会も増えて、うち解けて話をするようになることを楽しみにしています」
07年2月 皇太子さま「天皇陛下の愛子に対するお気持ちを大切に受け止めて、これからも両陛下とお会いする機会を作っていきたいと思います」
08年2月 羽毛田長官「事実としてみます限り、ご参内の回数は増えていない」
   ◇
 ■もっと語っていただきたい
 〈解説〉天皇と皇族方に仕える立場の宮内庁長官が、皇太子さまに、家族関係で苦言を呈するという前代未聞の事態はなぜ起きたのか。
 関係者によると、長官は昨年暮れから何度か東宮御所に足を運び、皇太子さまと話し合いを重ねていた。
 雅子さまの「適応障害」の療養は5年目。依然として主治医の詳しい説明や見通しは示されない。皇太子さまと雅子さまに厳しい意見が宮内庁に寄せられた。国内の雑誌だけでなく欧米紙でも大きく報じられた。
 ここ数年、天皇陛下は皇室の基本的な姿勢について皇太子さまや国民に様々にメッセージを発してきた。しかし皇太子さまからは、納得の行く説明がなく、とりわけ皇太子さまが自身の言葉の重みを感じているのかどうかと心痛は深まるばかりだったという。
 皇太子家を支える東宮大夫を飛び越えて、宮内庁の長官が皇太子さまと直接話し合うこと自体が異例だ。それでも、皇太子さまには事態の深刻さが伝わらなかった。天皇陛下の心痛や危機感に思いが届かない様子だったとみられる。異例の「苦言」会見に長官が踏み切ったのは、思いあまってのことだったようだ。
 会見で長官は「ご自身のご発言は大切に」「実行が伴うように」と6回繰り返した。真意は「『綸言(りんげん)汗の如(ごと)し』と身を挺(てい)して基本姿勢をいさめることにあった」と複数の関係者は言う。天子の言葉は糸のように細くとも、汗のように二度と取り返しがつかない。中国の古典から生まれた、君主への戒めである。
 非難を覚悟の長官発言を受け、今回の誕生日会見は注目を集めたが、皇太子さまは「家族内のこと」と繰り返してコメントを避けた。しかし、問われているのは「皇居と東宮の内輪もめ」といったレベルのことではなく、天皇と皇室のあるべき姿をめぐる根の深い問題である。
 皇室内の不協和音を望む人はいないだろう。両陛下とご夫妻で対話が進んでほしい。皇太子さまには今後も誠意ある言葉と行動でこたえ、説明責任を果たし、自らが描く将来の皇室像を積極的に語ることを期待したい。(編集委員・岩井克己)
 
  この記事の関連情報
   皇太子さま会見全文〈上〉 2008年02月23日05時55分
【問1】この一年間、殿下にとって印象深かった出来事を幾つか御紹介ください。殿下は昨年、ポリープの切除手術を受けられました。退院の際に「健康の大切さを実感した」と述べられましたが、健康維持のためにどのようなことを心掛けていらっしゃいますか。皇室では、天皇陛下がホルモン療法を続けられ、皇后さまも今年初めに体調を崩されました。健康に不安を抱えられている両陛下を支えられるお気持ちもお話しください。
【皇太子さま】この一年を振り返ってみますと、国の内外で実に様々なことがあったと思います。
 国内にあっては、新潟県中越沖地震、能登半島地震などの自然災害に加えて、食の安全、年金、社会格差など国民生活の安全と安心にかかわる問題が私の印象に残っております。特に食の安全は生活の基本であり、関係者の努力により、これらの問題が解決に向かうことを心から願っております。
 国外にあっては、イラクやパレスチナ情勢など中東地域が依然として不安定であることや、様々な地域での紛争の問題なども心配です。また、世界的に地球環境問題がより重要性を増してきており、昨年はアメリカのゴア元副大統領やIPCC(気候変動に関する政府間パネル)にノーベル平和賞が贈られたこともそのあらわれであると思います。
 私のこの一年間の公務の中でも特に印象に残っているものとして、第1回アジア・太平洋水サミットに出席したことが挙げられます。これは、国連事務総長からのお話で、国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁に就任して最初の活動でもありました。水の問題は、世界が直面している地球温暖化を含む環境問題や資源問題の重要な課題の一つです。今年も、名誉総裁としての立場で、水問題に関する様々な活動に取り組んでいきたいと思っております。
 もう一つ印象に残っているものとして、昨年11月に静岡県で行われ、名誉総裁として出席したユニバーサル技能五輪大会があります。この大会は、世界各国の若者が技能を競う技能五輪国際大会と、障害のある人々が技能を競う国際アビリンピックという伝統ある二つの大会が、史上初めて同時に開催された大変意義深い大会であったと思います。世界各国から集まった若い人々が障害の有無にかかわりなく、ものづくりに熱心に打ち込んでいる姿には感銘を受けました。科学技術の進歩が著しい中で、殊に若い人々が日本のものづくりを支えていくということは、極めて大切なことと思いました。
 国際交流の面では昨年の7月、モンゴルを訪問したことも強く印象に残りました。日本とモンゴルとの友好関係がいろいろな分野で、今後更に発展することを願っております。
 健康に関する御質問に対してですけれども、昨年は十二指腸ポリープの手術で入院しました。お陰様で今は全快しており、今までどおりに公務をこなしております。短い入院期間ではありましたが、お医者様や看護に携わる方々の献身的な治療には、本当に頭が下がる思いがしました。また、内視鏡を使用しての最先端の医療に触れる機会にもなりました。
 健康維持のために心掛けていることについてですけれども、生活の様々な面で留意しています。食生活はもとより、適度な運動も健康維持の上では大切だと思います。運動としてはテニスやジョギングが日常での運動になります。殊にジョギングは、短い時間で良い運動になりますし、雨や雪などが降っていなければ行うことができます。私自身は一回のジョギングでこの赤坂御用地の中を2周から3周するのですけれども、先月1か月間で、100キロメートルを超える距離を走りました。
 今月17日に行われた東京マラソンでの参加者の多さや、皇居の周りを走るランナーの多さを見ても、国民の多くがランニングやジョギングを楽しんでいることがよく分かります。ジョギングは、無理をしなければ健康維持にとても役に立つと思います。もちろん、テニスや、回数は少ないですけれども、登山やスキーも私の健康維持には欠かせません。
 両陛下の御健康に関しては、私は、両陛下が御健康でお元気にお過ごしになられますことを常に心から願っております。そして、いつでも必要なときには、皇太子として天皇陛下をお助けできればと思っておりますし、どのようにお助けするのが最もお力になれるか常に考え、努めていきたいと思っております。
【問2】今年、皇太子同妃両殿下は御成婚15周年を迎えられます。15年間を振り返り、印象に残ったこと、苦労されたことなどをお聞かせください。現在療養中の妃殿下の御回復状況と、本格的な御公務復帰の見通しはいかがでしょうか。最近、妃殿下の私的な外出が増えていますが、殿下はどのようにお考えですか。
【皇太子さま】もう結婚15周年かと、年月のたつのは早いものと思います。結婚10周年の際に雅子と共に詳しく感想を述べておりますので、その後の5年間に限らせていただきますと、何より大きいのは愛子が成長し、3人でいろいろな楽しみや喜びを見いだすことができることです。他方で雅子が病気を患い、現在も治療中であることも大きな出来事でした。雅子の現在の状況は、昨年の誕生日に際して、本人の感想と東宮職医師団の見解に述べられていますように、少しずつではありますけれども快方に向かっていますが、なお治療を必要としております。雅子は、依然として体調に波がある中、自分でもいろいろと工夫をしながら、公私を問わず活動の幅を広げるよう努力してきており、公務についても少しずつではありますが、頻度が増えてきています。以前に比べ、公務の後の疲れからの回復も早くなってきているようには思いますが、頑張り過ぎて疲れることなどもありますので、お医者様からは内容を慎重に考えながら活動の幅を広げていくよう指導を受けております。公務については、回復に伴って少しずつ積み重ねていくことにより、徐々に復帰していくことになると思います。現状では、公私を問わず、心の触れ合いを大切にしながら、負担の少ないところから活動の幅を広げることが治療のために必要とのお医者様の見解を御理解いただき、引き続き長い目で見守っていただきたくお願い申し上げます。また、結婚10周年のときにも申しましたけれども、雅子は、いろいろな面で私の力になってくれていますし、私も、雅子を今後ともしっかりと支えていきたいと思っております。
  皇太子さま会見全文〈下〉 2008年02月23日05時56分
【問3】殿下はこの一年間、愛子さまの御成長をどのように見守られましたか。愛子さまはこの春、学習院幼稚園を卒園し、初等科に進まれます。最近のご成長振りと、御趣味や好きな遊びなどをエピソードを交えて御紹介ください。また、幼稚園2年間の思い出と現在の御心境、小学校生活に寄せる思いも、お聞かせください。
【皇太子さま】2年間にわたった愛子の幼稚園生活も残すところあとわずかとなりましたが、この2年間で心身共に大きく成長したと感じます。幼稚園入園当初は、愛子にとって初めての集団生活でしたが、先生方の温かい御指導の下、すっかり幼稚園生活にも馴染んで、多くの友達もでき、毎日本当に楽しく通園しています。幼稚園生活では父母が子どもと共に参加する行事も、例えば運動会や参観日などですけれども、そういったものの一つ一つが楽しい出来事でした。また、愛子には幼稚園の外にあっても、入園以前からのお友達とも音楽や体操の教室などを楽しんでおり、そのようなときにも成長振りが感じられます。
 この一年間では殊に漢字に興味を持つようになり、自分でいろいろな漢字を書くようになりました。特に人の名前を書くことに関心があるようですが、中には難しい字もあります。遊びごっこでは、家族ごっこなどのごっこ遊びが、今とても好きなようです。普段は、うちの犬やカメをかわいがり、昆虫なども好きで、生き物を大切にしています。また、歌を歌うことが好きで、バイオリンやピアノにも関心を示しています。誕生日などにはいろいろと手作りのものを作って、両陛下や私たちにプレゼントしてくれます。また、愛子と一緒に手を洗っているときに、私が手に石鹸を付けている間に、水を出しっぱなしにしてしまい、愛子に水を止めるように注意されたことがあります。
 4月からは学齢に達し、学習院初等科に入学することになりますが、新しい環境の中での生活を元気に始めてくれることを願っています。皆様にはこれまで愛子の成長を温かく見守っていただいてきておりますことに感謝しております。
【問4】皇室ではこのところ、天皇皇后両陛下の御多忙な公務日程の見直しが検討課題に上っています。両陛下の公務の現状と皇室の公務分担のあり方について、殿下のお考えをお伺いします。
【皇太子さま】このことについては、以前からもお話ししていますように、すべての公務は「天皇陛下をお助けしつつ、国民の幸福を願い、国民と苦楽を共にしていく」という皇室のあるべき姿が基礎にあります。天皇陛下の御公務を拝見していると、もちろん国事行為としての御公務がおありになるわけですけれども、それに加えて、天皇というお立場であるがゆえに公平性などが重んじられて、式典や、皇居の中での外からは見えないところでのご公務なども随分おありになると思います。陛下の御年齢を考えますと、陛下のお仕事の全体の量をよく把握しながら、御公務の調整をしていくことは大切なことと思います。私としては、陛下がもう少しお休みになれる機会をお作りし、ごゆっくりしていただくことを周囲が考える必要があると思います。この辺のことは、周囲が、陛下とよく御相談しつつ、陛下のお気持ちに沿う形で事を進めていくことが大切と考えます。
【問5】殿下の御公務についてお聞きします。殿下は以前から世界の水問題に関心を持たれ、昨年はアジア・太平洋水サミットに参加されたほか、国連の諮問委員会の名誉総裁に就任されました。こうした活動を踏まえ、改めて世界の水問題についての殿下の思いをお聞かせください。水問題に関する御活動は、今後の御公務や研究活動にどう生かされますか。
【皇太子さま】最初にもお話しましたが、環境問題は今や世界共通の関心事となっていると言っていいと思います。水の問題も、今後、先進国・開発途上国を問わず国際社会が一体となって真剣に取り組んでいかなければならない最重要課題の一つです。私も国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁という立場で、今の自分に何ができるかということを考えていかれればと思います。水の問題は、世界が直面している地球温暖化を含む環境問題や資源問題の重要な課題の一つです。今年も、名誉総裁としての立場で水や衛生の問題に関する様々な活動に取り組んでいきたいと思っていますし、これまで以上にこの問題についての理解を深めていくつもりです。その意味でも昨年12月の第1回アジア・太平洋水サミットへの出席は、水問題について学ぶとても良い機会になりました。ヒマラヤの氷河が溶けることにより、氷河の下流域に住む人々が洪水の被害に遭うことが現に起こっていること、海面上昇に伴い太平洋のツバルなど島嶼国では水没の危機にさらされている国があること、さらに、海面の上昇は、井戸の飲み水に塩分が混入する結果を招いていることなどです。国連のまとめによれば、世界では11億人が安全な水を飲むことができず、このうちの約60パーセントがアジア・太平洋地域で暮らしており、トイレなどの衛生施設を持たない人が世界では26億人で、その70パーセントがアジア・太平洋地域で占められているということです。このような現実を直視し、皆で叡智を結集して、力を合わせて解決策を見いだしていくことが重要であると思います。
 私自身としては、引き続き水運の歴史、また、日本人が水とどのようにかかわってきたかという歴史を研究することはもちろん、日本国内でも水や水管理に関係のある施設や場所などの視察も行いたいと考えています。また、国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁として、今後の諮問委員会の活動に関心を持ちつつ、水の問題をめぐる様々な動きに関心を寄せていきたいと思っております。
(関連質問)
(問1)これまでの質問と直接関係しないことになって大変恐縮なんですが、国民の関心の大変高いことだと思いますので、あえてお聞きさせていただきます。先日、羽毛田長官が殿下の御所への参内の回数について異例の発言をなさいました。皇族にお仕えする立場である宮内庁の長官が、直接殿下に、言葉は微妙ですけれども、苦言のようなことを申し上げた。このことについては我々記者だけでなく、多くの国民も衝撃と共に多少の違和感というものを感じたと思うんですが、このことに関して殿下の御感想をお聞きしたいと、それともう一つ、これは私見になってしまうのかもしれませんが、長官が御自分の一存だけであの発言をされたとは、私には到底思えないんですが、皇室の御家族の、御家庭内のことをああした公式の場所で発言せざるを得ない、こういう状況が今の皇室の御家庭の中にあるというこの現状をどのように受け止めていらっしゃるのかお聞かせください。
【皇太子さま】両陛下の愛子に対するお心配りは、本当に常に有り難く感謝を申し上げております。御所に参内する頻度についてもできる限り心掛けてまいりたいと思っております。家族のプライベートな事柄ですので、これ以上立ち入ってお話しをするのは差し控えたいと思います。
(問2)今の関連質問にまた関連するような質問で恐縮でございますが、長官会見の後に、皇太子様は両陛下にお会いになっていらっしゃると思うんですが、その際に、こういうお話、話題があったのかどうかということをお聞きしたいということと、それと殿下の今のお話なんですが、やはり国民が非常に気にしていると思うんですね、そこのところで行かれない理由というのは、正に御家庭内の問題とか、いろいろとございましょうけれど、ただやはりそこのところをもうちょっと、なんというか抽象的でも結構なのですが、殿下のお口から直接国民の方に説明していただくと、国民は安心するんではないかなというふうに思いますんで、その2点をできたらお答えいただければと存じます。
【皇太子さま】そうですね、今もお話しましたように、これは本当に家族の内の事柄ですので、こういった場所での発言は差し控えたいというふうに思っております。

nikkei net
  皇太子さま48歳に・御所訪問「心掛けたい」
 皇太子さまは23日、48歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち東宮御所で記者会見し、羽毛田信吾・宮内庁長官が「皇太子ご一家の参内(御所訪問)が増えていない」と発言したことについて、「参内する頻度についても、できる限り心掛けてまいりたい」と述べられた。
 ただ、「家族のプライベートな事柄ですので、これ以上立ち入ってお話をするのは差し控えたい」と、詳しい言及は避けられた。(07:00)

yomiuri on-line
皇太子さま48歳に、長官苦言には「家族内の事柄」
 皇太子さまは23日に48歳の誕生日を迎え、これに先立って記者会見された。宮内庁の羽毛田(はけた)信吾長官が定例会見で異例の苦言を呈したことから発言が注目されたが、御所を訪ねる参内について「できる限り心掛けて参りたい」と述べるにとどめ、「家族のプライベートな事柄」としてそれ以上の発言を控えられた。
皇太子さまは、羽毛田長官の苦言について「両陛下の愛子に対する心配りは常にありがたく感謝申し上げております。御所に参内する頻度についてもできる限り心掛けて参りたい」とし、参内が少ない理由などの質問には「家族内の事柄ですので、こういった場所での発言は差し控えたいと思っております」と繰り返された。
 一方、この一年で印象に残ることとして、食の安全や年金、社会格差などの問題を挙げ、「食の安全は生活の基本であり、関係者の努力により問題が解決に向かうことを願っております」と話された。
 長期静養が続く雅子さまについては「公私を問わず心の触れ合いを大切にしながら、活動の幅を広げることが治療のために必要。長い目で見守って頂きたくお願い申し上げます」。4月から学習院初等科に進学する愛子さまに関しては「手を洗っている時、水を出しっぱなしにして注意された」とのエピソードを披露し、天皇陛下の公務の見直しに対しては「ゆっくりしていただくことを考える必要がある」との考えを示された。水問題に意欲 ご自身の公務については「水の問題も国際社会が一体となって取り組んでいかなければならない最重要課題の一つ」とし、「国連『水と衛生に関する諮問委員会』の名誉総裁の立場で、様々な活動に取り組んでいきたい」と意欲をみせられた。 (2008年2月23日05時04分 読売新聞)

皇太子さま48歳 誕生日会見の詳報(1)
 皇太子さまは23日、48歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、東宮御所で宮内記者会との会見に臨まれた。質問と回答の詳報は以下の通り。
 ――この1年間、殿下にとって印象深かった出来事をいくつかご紹介ください。殿下は昨年、ポリープの切除手術を受けられました。退院の際に「健康の大切さを実感した」と述べられましたが、健康維持のためにどのようなことを心掛けていらっしゃいますか。 皇室では天皇陛下がホルモン療養を続けられ、皇后さまも今年初めに体調を崩されました。健康に不安を抱えられている両陛下を支えられるお気持ちもお話しください。
ご回答
 この1年を振り返ってみますと、国の内外で実に様々なことがあったと思います。国内にあっては新潟県中越沖地震、能登半島地震などの自然災害に加えて、食の安全、年金、社会格差など国民生活の安全と安心に関わる問題が私の印象に残っております。特に食の安全は生活の基本であり、関係者の努力により、これらの問題が解決に向かうことを心から願っております。
 国外にあっては、イラクやパレスチナ情勢など中東地域が依然として不安定であることや様々な地域での紛争の問題なども心配です。また世界的に地球環境問題がより重要性を増してきており、昨年はアメリカのゴア元副大統領やIPCC(気候変動に関する政府間パネル)にノーベル平和賞が贈られたこともその表れであると思います。
 私のこの1年間の公務の中でも特に印象に残っているものとして、第1回アジア・太平洋水サミットに出席したことが挙げられます。これは国連事務総長からのお話で、国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁に就任して最初の活動でもありました。水の問題は世界が直面している地球温暖化を含む環境問題や資源問題の重要な課題の一つです。今年も名誉総裁としての立場で、水問題に関する様々な活動に取り組んでいきたいと思っております。
 もう一つ印象に残っているものとして昨年11月に静岡県で行われ、名誉総裁として出席したユニバーサル技能五輪大会があります。この大会は世界各国の若者が技能を競う技能五輪国際大会と、障害のある人々が技能を競う国際アビリンピックという伝統ある二つの大会が史上初めて同時に開催された大変意義深い大会であったと思います。世界各国から集まった若い人々が障害の有無にかかわりなく、ものづくりに熱心に打ち込んでいる姿には感銘を受けました。科学技術の進歩が著しい中で、ことに若い人々が日本のものづくりを支えていくということは、極めて大切なことと思いました。
 国際交流の面では昨年の7月、モンゴルを訪問したことも強く印象に残りました。日本とモンゴルとの友好関係がいろいろな分野で今後さらに発展することを願っております。
 健康に関するご質問に対してですけれども、昨年は十二指腸ポリープの手術で入院しました。おかげさまで今は全快しており、今まで通りに公務をこなしております。短い入院期間ではありましたが、お医者様や看護に携わる方々の献身的な治療には本当に頭が下がる思いがしました。また内視鏡を使用しての最先端の医療に触れる機会にもなりました。
 健康維持のために心掛けていることについてですけれども、生活の様々な面で留意しています。食生活はもとより適度な運動も健康維持の上では大切だと思います。運動としてはテニスやジョギングが日常での運動になります。ことにジョギングは短い時間でよい運動になりますし、雨や雪などが降っていなければ行うことが出来ます。私自身は1回のジョギングでこの赤坂御用地の中を2周から3周するのですけれども、先月1か月間で100キロメートルを超える距離を走りました。今月17日に行われた東京マラソンでの参加者の多さや皇居の周りを走るランナーの多さを見ても、国民の多くがランニングやジョギングを楽しんでいることがよく分かります。ジョギングは無理をしなければ健康維持にとても役に立つと思います。もちろんテニスや、回数は少ないですけれども登山やスキーも私の健康維持には欠かせません。
 両陛下のご健康に関しては、私は両陛下がご健康でお元気にお過ごしになられますことを常に心から願っております。そしていつでも必要なときには皇太子として天皇陛下をお助けできればと思っておりますし、どのようにお助けするのが最もお力になれるか、常に考え、努めていきたいと思っております。
皇太子さま48歳 誕生日会見の詳報(2)
 ――今年、皇太子同妃両殿下はご成婚15周年を迎えられます。15年間を振り返り、印象に残ったこと、苦労されたことなどをお聞かせ下さい。現在療養中の妃殿下のご回復状況と、本格的なご公務復帰の見通しはいかがでしょうか。最近、妃殿下の私的な外出が増えていますが、殿下はどのようにお考えですか。
ご回答
 もう結婚15周年かと、年月がたつのは早いものと思います。結婚10周年の際に雅子とともに詳しく感想を述べておりますので、その後の5年間に限らせていただきますと、何より大きいのが愛子が成長し、3人でいろいろな楽しみや喜びを見いだすことが出来ることです。他方で雅子が病気を患い、現在も治療中であることも大きな出来事でした。
 雅子の現在の状況は昨年の誕生日に際して本人の感想と東宮職医師団の見解に述べられていますように、少しずつではありますけれども、快方に向かっておりますが、なお治療を必要としております。雅子は依然として体調に波がある中、自分でもいろいろと工夫をしながら公私を問わず活動の幅を広げるよう努力してきており、公務についても少しずつではありますが、頻度が増えてきています。以前に比べ公務の後の疲れから回復も早くなってきているようには思いますが、頑張りすぎて疲れることなどもありますので、お医者様からは内容を慎重に考えながら活動の幅を広げていくよう指導を受けております。
 公務については回復に伴って少しずつ積み重ねていくことにより、徐々に復帰していくことになると思います。現状では公私を問わず心の触れ合いを大切にしながら負担の少ないところから活動の幅を広げることが治療のために必要とのお医者様の見解をご理解いただき、引き続き長い目で見守っていただきたくお願い申し上げます。
 また結婚10周年の時にも申しましたけれども、雅子はいろいろな面で私の力になってくれていますし、私も雅子を今後ともしっかりと支えていきたいと思っております。
 ――殿下はこの1年間、愛子さまのご成長をどのように見守られましたか。愛子さまはこの春、学習院幼稚園を卒園し、初等科に進まれます。最近のご成長ぶりと、ご趣味や好きな遊びなどを、エピソードを交えてご紹介ください。また、幼稚園2年間の思い出と現在のご心境、小学校生活に寄せる思いも、お聞かせ下さい。
ご回答
 2年間にわたった愛子の幼稚園生活も、残すところ後わずかとなりましたが、この2年間で心身共に大きく成長したと感じます。幼稚園入園当初は愛子にとって初めての集団生活でしたが、先生方の温かいご指導のもと、すっかり幼稚園生活にもなじんで、多くの友達もでき、毎日本当に楽しく通園しています。幼稚園生活では父母が子どもと共に参加する行事も、例えば運動会や参観日などですけれども、そういったものの一つ一つが楽しい出来事でした。また愛子には幼稚園の外にあっても、入園以前からのお友達とも音楽や体操の教室などを楽しんでおり、そのような時にも成長ぶりが感じられます。
 この1年間ではことに漢字に興味を持つようになり、自分でいろいろな漢字を書くようになりました。特に人の名前を書くことに関心があるようですが、中には難しい字もあります。遊びごっこでは、家族ごっこなどのごっこ遊びが今とても好きなようです。普段は、うちの犬や亀をかわいがり、昆虫なども好きで生き物を大切にしております。また歌を歌うことが好きで、バイオリンやピアノにも関心を示しています。誕生日などにはいろいろと手作りのものを作って、両陛下や私たちにプレゼントしてくれます。また愛子と一緒に手を洗っている時に、私が手にせっけんを付けている間に水を出しっぱなしにしてしまい、愛子に水を止めるように注意されたことがあります。
 4月からは学齢に達し、学習院初等科に入学することになりますが、新しい環境の中での生活を元気に始めてくれることを願っています。皆様にはこれまで愛子の成長を温かく見守っていただいてきておりますことに感謝しております。
皇太子さま48歳 誕生日会見の詳報(3)
 ――皇室ではこのところ、天皇皇后両陛下のご多忙な公務日程の見直しが検討課題に上がっています。両陛下の公務の現状と皇室の公務分担のあり方について、殿下のお考えをうかがいます。
ご回答
 このことについては以前からもお話ししていますように、すべての公務は「天皇陛下をお助けしつつ国民の幸福を願い、国民と苦楽を共にしていく」という皇室のあるべき姿が基礎にあります。天皇陛下のご公務を拝見していると、もちろん国事行為としてのご公務がおありになるわけですけれども、それに加えて天皇というお立場であるがゆえに公平性などが重んじられて、式典や皇居の中での、外からは見えないところでのご公務なども随分おありになると思います。
 陛下のご年齢を考えますと、陛下のお仕事の全体の量をよく把握しながら、ご公務の調整をしていくことは大切なことと思います。私としては陛下がもう少しお休みになれる機会をお作りし、ごゆっくりしていただくことを周囲が考える必要があると思います。この辺のことは周囲が陛下とよくご相談しつつ、陛下のお気持ちに沿う形で、事を進めていくことが大切と考えます。
 ――殿下のご公務についてお聞きします。殿下は以前から世界の水問題に関心を持たれ、昨年は「アジア・太平洋水サミット」に参加されたほか、国連の諮問委員会の名誉総裁に就任されました。こうした活動を踏まえ、改めて世界の水問題についての殿下の思いをお聞かせ下さい。水問題に関するご活動は、今後のご公務や研究活動にどう生かされますか。
ご回答
 最初にもお話ししましたが、環境問題はいまや世界共通の関心事になっていると言っていいと思います。水の問題も今後、先進国、開発途上国を問わず、国際社会が一体となって真剣に取り組んでいかなければならない最重要課題の一つです。私も国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁という立場で今の自分に何ができるかということを考えていかれればと思います。水の問題は世界が直面している地球温暖化を含む環境問題や資源問題の重要な課題の一つです。今年も名誉総裁としての立場で、水や衛生の問題に関する様々な活動に取り組んでいきたいと思っていますし、これまで以上にこの問題についての理解を深めていくつもりです。
 その意味でも、昨年12月の第1回アジア・太平洋水サミットへの出席は、水問題について学ぶとても良い機会になりました。ヒマラヤの氷河が解けることにより、氷河の下流域に住む人々が洪水の被害に遭うことが現に起こっていること、海面上昇に伴い太平洋のツバルなど島嶼(とうしょ)国では水没の危機にさらされている国があること、さらに海面の上昇は井戸の飲み水に塩分が混入する結果を招いていることなどです。国連のまとめによれば、世界では11億人が安全な水を飲むことができず、このうちの約60%がアジア・太平洋地域で暮らしており、トイレなどの衛生施設を持たない人が世界では26億人いて、その70%がアジア・太平洋地域で占められているということです。このような現実を直視し、皆で叡智(えいち)を結集して力を合わせて解決策を見いだしていくことが重要であると思います。
 私自身としては引き続き水運の歴史、また日本人が水とどのようにかかわってきたかという歴史を研究することはもちろん、日本国内でも水や水管理に関係のある施設や場所などの視察も行いたいと考えています。また国連「水と衛星に関する諮問委員会」の名誉総裁として今後の諮問委員会の活動に関心を持ちつつ、水の問題を巡る様々な動きに関心を寄せていきたいと思っております。
皇太子さま48歳 誕生日会見の詳報(4)
 ――(関連質問)これまでの質問と直接関係しないことになって大変恐縮なのですが、国民の関心が大変高いことですので、あえてお聞かせ下さい。先日、羽毛田長官が殿下の御所への参内の回数について異例の発言をなさいました。皇族にお仕えする立場である宮内庁の長官が直接殿下に、言葉は微妙ですけれども、苦言のようなことを申し上げた。このことについては我々記者だけでなく、多くの国民も衝撃とともに多少の違和感というものを感じたと思うのですが、このことに関して殿下のご感想をお聞きしたい。
 それともう一つ、これは私見になってしまうかも知れませんが、長官がご自分の一存だけであの発言をされたとは私にも到底思えないのですが、皇室のご家族の、ご家庭内のことを、ああした公式の場所で発言せざるを得ない、こういう状況がいま皇室のご家庭の中にあるという現状をどのように受け止めていらっしゃるのか、お聞かせ下さい。
ご回答
 両陛下の愛子へ対するお心配りは、常にありがたく感謝を申し上げております。御所に参内する頻度についても、できる限り心掛けて参りたいと思っております。家族のプライベートな事柄ですので、これ以上立ち入ってお話しをするのは差し控えたいと思います。
 ――いまの関連質問にまた関連するような質問で恐縮でございますが、長官会見の後に両陛下に皇太子さまがお会いになってらっしゃると思いますが、その際にこういうお話、話題があったのかどうかということをお聞きしたいということと、いま殿下のお話なのですが、国民が非常に気にしていると思うのですね。
 行かれない理由というのは、まさにご家庭内の問題ということはございますが、抽象的でも結構なのですが、殿下のお口から直接ですね、国民のほうに説明していただくと、国民も安心するのではないかなと思いますので、その2点を殿下からお答えいただければと存じます。
ご回答
 今もお話ししましたように、これは家族内の事柄ですので、こういった場所での発言は差し控えたいというふうに私は思っております。
   
 

2008年2月21日木曜日

NY 金の先物価格最高値更新

先物価格は、一時、1オンス=958ドル40セントまで上昇し、史上最高値を更新
アメリカが景気後退に陥るのではないかという警戒感から、安全な資産としての金の先物市場に資金が集まり、ニューヨーク市場の金の先物価格は最高値を更新しました。先物価格は一時、1オンス=958ドル40セントまで上昇しました。
21日のニューヨーク商品取引所は、製造業の景況感を示す経済指標が悪化したことから、アメリカが景気後退に陥るのではないかという警戒感が広がり、安全な資産としての金の先物市場に資金が流れ込みました。また、景気減速傾向を反映してドル安が進んでいることから、ドルで取り引きされるニューヨーク市場の金の先物に割安感が出て、投機的な資金も流れ込んだものとみられています。先物価格は、一時、1オンス=958ドル40セントまで上昇し、史上最高値を更新しました。また、ニューヨーク株式市場も、製造業の経済指標が悪化したことを手がかりに幅広い銘柄に売り注文が出て、株価は値下がりしました。平均株価の終わり値は、前日に比べて142ドル96セント安い1万2284ドル30セントでした。市場関係者は「景気悪化の警戒感に加えて、原油や穀物、資源価格が上昇しており、インフレを心配する声も出始めている。利下げへの妨げとならないか神経質な相場展開となっている」と話しています。

2008年2月20日水曜日

東京市場も原油が最高値更新

東京市場原油の先物価格が値上がり
ニューヨーク市場の原油の先物価格が1バレル・100ドルを突破して史上最高値を更新したことを受けて、東京市場でも原油の先物価格が値上がりし、ドルに換算した価格としては取り引き開始以来の最高値を更新しています。
 東京工業品取引所では、ニューヨーク市場の原油の先物価格の高騰を受けて中東産原油の先物価格が値上がりし、20日午前の取り引きで一時、1キロリットル当たり6万3650円まで上昇しました。これをドルに換算すると1バレル・93ドルを上回り、先月4日につけた最高値を更新しました。その後も6万3000円台と高値での取り引きが続いています。今回の原油の先物価格の値上がりは、OPEC・石油輸出国機構が来月の総会で減産を決めるのではないかという観測が広がったことが直接のきっかけとみられますが、市場関係者は「アメリカの景気減速で原油の需要が落ち込むという見方がある一方で、価格は高止まりしており、依然として原油市場には投機的な資金が流入しているものとみられる」と話しています。

2008年2月19日火曜日

NY金、大幅反発4月物929.8ドル一時約3週間ぶり高値

NY金、大幅反発――4月物は929.8ドルで終了、一時約3週間ぶり高値

19日のニューヨーク金先物相場は大幅に反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前週末比23.7ドル高の1トロイオンス929.8ドルで終えた。一時934.4ドルまで上昇し、中心限月として1日以来約3週間ぶりの高値を付けた。原油先物相場が急伸したことにつれ高した。
 石油輸出国機構(OPEC)の減産観測などを背景に原油先物市場で朝方から買いが先行。外国為替市場でドルが対ユーロで下落したことも、ドルと逆行しやすい金の買い材料となった。この日の安値は903.2ドル。
 銀は3営業日ぶりに反発、プラチナは4営業日続伸。

2008年2月18日月曜日

NY原油、4日続伸・3月物100.01ドル 過去最高

NY原油、4日続伸・3月物は100.01ドルで終了 過去最高
三連休明け19日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に4日続伸。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月物は前週末比4.51ドル高の1バレル100.01ドルと、初めて100ドル台で取引を終えた。原油需給のひっ迫観測から買いが膨らみ、過去最高値も更新した。
 石油輸出国機構(OPEC)加盟国の高官が3月の総会での減産を示唆したと伝わり、朝から買いが優勢となった。米テキサス州の石油精製施設で火災が発生し、操業が停止したとの報道も支援材料となった。一時は100.10ドルと、期近物としては1月3日に付けた過去最高値を上回った。
 ナイジェリアの政情不安も引き続き需給ひっ迫の思惑につながった。
 ガソリンも大幅に4日続伸、ヒーティングオイルは急反発した。(06:47)

2008年2月14日木曜日

米景気後退 日本への影響懸念

日本の去年10月から12月のGDP=国内総生産は、民間の事前の予想を上回る高い伸びとなりましたが、アメリカの景気後退に対する警戒感が広がる中で、日本経済の先行きは一段と不確実性が強まっています。
14日に発表された日本の去年10月から12月のGDP=国内総生産の伸びは、中国や中東など新興国向けの輸出が好調だったことなどから年率で3.7%となり、民間の事前の予想を上回る高い伸びとなりました。先行きについては、引き続き高い成長を続ける中国など新興国向けの輸出が日本経済を支えるという見方もありますが、サブプライムローン問題が長引いてアメリカ経済が一段と減速すればその影響はアジアなどの新興国にも及ぶことは避けられず、その結果、日本の景気を引っ張ってきた輸出が伸び悩み、企業の生産や設備投資に悪影響が出るという懸念も根強く残っています。アメリカ経済については、大型減税や相次ぐ利下げの効果に期待する向きもあるものの、その一方で効果は一時的という見方もあり、アメリカの景気後退に対する警戒感が広がる中で、日本経済の先行きに対する不確実性は一段と強まっています。 2月15日 7時50分

2008年2月13日水曜日

日本のGDP 年率3.7%の伸び

去年10月から12月までのGDP・国内総生産の伸びは、企業の設備投資や輸出が高い伸びを示したことから、物価の変動を除いた実質で、前の3か月と比べ0.9%のプラス、年率に換算すると3.7%となり、2期連続のプラス成長となりました。
内閣府が発表した去年10月から12月までのGDPの速報値は、物価の変動を除いた実質で、前の3か月に比べ0.9%のプラスとなりました。この伸びが1年間続いた場合の年率に換算しますと、3.7%となり、2期連続のプラス成長となりました。主な項目別に見ますと、企業の設備投資は、自動車や産業用機械などの製造業を中心に増えて、プラス2.9%の高い伸びになったほか、個人消費も0.2%のプラスとなりました。また、輸出から輸入を差し引いた外需も、中東向けの自動車やアジア向けの鉄鋼製品などの輸出などが好調だったことから、GDPを0.4%押し上げ、日本経済の成長を支えた形となっています。一方、住宅建設は、耐震偽装問題をきっかけに改正された建築基準法の影響が続いているため、9.1%の大幅なマイナスとなりました。このほか、物価の変動を除く前の名目のGDPの伸びはプラス0.3%となり、4期連続で実質成長率を下回りました。
2月14日 10時7分

2008年2月12日火曜日

欧州13ヶ国 GDPの伸び大きく減速

通貨ユーロを取り入れているヨーロッパ経済圏の、去年10月から12月のGDP・域内の総生産の伸び率は、前の3か月と比べて0.4%の伸びと大きく減速し、アメリカのサブプライムローン問題が、ヨーロッパにも影響を与えていることが明らかになりました。
EU=ヨーロッパ連合が、14日に明らかにしたところによりますと、通貨ユーロを取り入れているヨーロッパ13か国の、去年10月から12月までのGDPの合計は、前の3か月に比べて0.4%のプラスでした。これは、7月から9月の伸び率に比べて、半分に落ち込んでおり、国別に見ると、ユーロ経済圏の中心となるドイツで伸びの鈍化が目立っています。GDPの詳しい内訳は、今の段階では明らかになっていませんが、ドイツなどでは、物価の高騰で消費の落ち込みが指摘されているほか、長引く金融市場の混乱など、サブプライムローンの焦げ付き問題に端を発したアメリカ経済の減速の影響を、ヨーロッパも受けていることをうかがわせています。ユーロ圏では、去年1年間の経済成長率は2.7%と、前の年と同じ伸びを確保したものの、年明け以降、一段の景気減速を懸念する声も出ています。

2008年2月11日月曜日

企業物価 27年ぶりの伸び

日銀が発表した企業の間で取り引きされる「モノ」の価格の動きを示す先月の「企業物価指数」は、原油などの原材料価格が高騰している影響で、前の年の同じ月に比べて3%上昇し、およそ27年ぶりの高い伸びとなりました。
企業物価指数は、企業の間で取り引きされる国内の「モノ」の価格の動きを示すものです。日銀の発表によりますと、先月は、平成16年を100とした指数で105.6となり、前の年の同じ月に比べて3%上昇しました。これは、第2次石油危機の影響で物価の高騰が続いていた昭和56年3月以来、およそ27年ぶりの高い伸びとなります。企業物価が上昇しているのは、原油などの原材料価格の高騰で、「石油・石炭製品」が前の年の同じ月と比べて26.7%の大幅な上昇となったほか、「パルプ・紙製品」が5.5%、「鉄鋼」が5.1%、それぞれ上昇したためです。日銀では「原油価格などの高止まりが物価を押し上げる状況が続いており、企業物価は、今後も原油をはじめとする資源価格の動向に左右されそうだ」と話しています。 2月13日 16時3

2008年2月10日日曜日

海外投資家 日本株売り顕著

先月1か月間に、海外の投資家が日本の株を売った金額は、買った金額を1兆4500億円余り上回る大幅な「売り越し」だったことがわかり、海外の投資家の売りが先月の株価急落につながったことを裏付ける形になっています。
財務省によりますと、先月1か月間に海外の投資家が日本株を売った金額は30兆4797億円だった一方、買った金額は29兆219億円で、売った金額の方が1兆4570億円余り上回り、今の形で統計をとり始めた平成17年1月以来では最大の「売り越し」となりました。東京株式市場では、先月1か月間に日経平均株価が1715円値下がりし、海外の投資家の売りが株価の急落につながったことを裏付けた形です。また、東京証券取引所によりますと、海外の投資家が先月1か月間に東証一部で売買した金額は55兆6086億円と、全体の71.6%を占めて初めて70%を超え、海外の投資家の市場への影響力が一段と強まっています。市場関係者は「海外の投資家の多くは、アメリカ経済の減速の影響を最も大きく受ける国は輸出頼みの日本だとみて日本株売りの動きを強めており、その結果、売買のシェアも高まった」と話しています。 2月14日 4時58分

2008年2月9日土曜日

政府 少子化でシンポジウム

政府は、急速に進む少子化に歯止めをかけるため、男性の育児休暇の取得率を上げるなどの数値目標を盛り込んだ行動指針を広く実践してもらう必要があるとして、今月から来月にかけて、4回にわたってシンポジウムを開くことになりました。
政府は、仕事と家庭の両立を図ることが少子化対策として重要だとして、男性の育児休暇の取得率を、現在の0.5%から10年後に10%にするなどの数値目標を盛り込んだ行動指針をまとめています。上川少子化担当大臣は各地の経済団体などを訪れ、目標の実現に取り組むよう要請したいとしていますが、経済団体の協力を取り付けることは難しく、企業側にどのように行動指針への理解を深めてもらうかが課題となっています。このため政府は、行動指針をより多くの人に知ってもらうため、今月末から来月にかけて東京で3回、高知市で1回、シンポジウムを開くことになりました。シンポジウムには労使双方の関係者が出席し、男性の育児休暇の取得率を向上させる観点から、女性が子育てをしながら働き続けるための環境作りなどについて、意見を交わすことにしてます。また、イギリスやドイツなどの政府関係者も招いて、少子化を防ぐため、どのような対策が効果をあげているか現状を聞き、日本の政策に生かしていきたいとしています。 2月11日 6時23分

2008年2月8日金曜日

東証またまたシステム障害で取引停止

東証でシステム障害・先物の一部、午後取引停止
 東京証券取引所は8日、同日午前に株価指数先物などの派生商品の売買システムに障害が発生し、一部商品の午後の取引を停止すると発表した。障害は今年1月に導入した新システムで発生。東証は原因を調査中で、復旧のメドは立っていない。東証では2005年11月にもシステムトラブルで現物株式の取引を全面停止した。今後、市場の信頼性が問われる可能性もある。
 取引を停止したのは、3月まで取引できる株価指数先物の「東証株価指数(TOPIX)先物3月限月」。現物株の価格変動による損失の発生を回避するためなどの目的で、主に証券会社の自己売買部門や機関投資家が売買する。個人投資家の取引はわずかという。8日午後1時現在、「TOPIX先物3月限月」以外の株価指数先物などは通常通り売買された。
 東証によると、システム障害が発生したのは同日午前10時59分ごろ。午前の取引終了時点で、本来つくはずの価格がつかなくなったという。東証は詳しい原因を「調査中」(派生商品部)と説明している。 (13:47)

2008年2月7日木曜日

金融機関 損失6000億円に

欧米の金融機関が相次いで巨額の損失を計上しているサブプライムローン関連の金融商品について、銀行など国内の金融機関が抱える損失は、去年末の時点で、およそ6000億円と、3か月前に比べて2倍余りに膨らんだことがわかりました。
金融庁によりますと、大手金融グループを中心に地方銀行、信用金庫などの金融機関が去年12月末時点で保有していたサブプライムローン関連の金融商品は、あわせて1兆5190億円と、3か月前に比べて1120億円増えました。保有額が増えたのは、関連会社などで保有していた金融商品を新たに加えたり、保有する商品の中にサブプライムローンを含むものが新たに見つかるなどしたためです。また、欧米を中心に金融市場の混乱が続き、サブプライムローン関連の金融商品の下落が続いているため、各金融機関が計上している関連商品の損失は、12月末時点で評価損なども合わせると、およそ6000億円に上ることがわかりました。これは3か月前の2760億円に比べて2倍余りに膨らんでいて、問題の影響が一段と深刻化していることが裏付けられました。これについて、金融庁では「各金融機関が抱えているサブプライムローン関連の金融商品の保有額や損失は、財務の健全性や収益力と比較して、十分に対応が可能な範囲だが、引き続き金融機関の経営状況を監視していきたい」としています。 2月13日 23時54分

2008年2月6日水曜日

JTのズサン このブロカー商法

委託先の工場に社員を常駐へ
問題の冷凍ギョーザの製造を中国の工場に委託していた「ジェイティフーズ」は、これまで年に数回、社員が工場を訪れて検査してきた品質管理のあり方が現地に任せがちになっていたとして、今後、工場に社員を常駐させるなど態勢を見直す方針を明らかにしました。
ジェイティフーズは、中国を中心に、海外にあわせて24か所の工場と委託契約を結んで冷凍食品を製造していますが、自社の社員を検査員として常駐させている工場は1か所もありません。今回の事件を受けて、NHKが中国の工場で冷凍食品を製造している主な企業25社を調べたところ、3分の2に当たる17の企業は、自社の品質管理担当者が現地に常駐する態勢を取っていました。これについて、ジェイティフーズの親会社、JTの岩井睦雄取締役は、6日の記者会見で「生産規模の割に委託先の工場が多すぎた。自社の日本人が常駐している工場に生産を集約していくことが品質を高める方策になると考えている」と述べ、現地に任せがちになっていた品質管理のあり方を見直す方針を明らかにしました。JTグループでは、今後、海外の工場の集約や検査員の配置について具体的な検討を進めることにしています。 2月6日 17時20分

2008年2月5日火曜日

補助金渡して取り上げ国交省のズサン

国交省ミス 補助金余分に交付
おととしの台風災害などで「激甚災害」に指定された全国9つの市と町に対し、国土交通省のミスで、国の補助金あわせて1億8000万円余りが余分に交付されていたことがわかりました。国土交通省は、今年度の補助金から余分に交付した額を差し引くことにしています。
補助金が余分に交付されていたのは、岩手県一関市や広島県北広島町など、7つの県の9つの市と町で、余分に交付された額は1億8600万円に上っています。国土交通省によりますと、これらの市と町では、直前に市町村合併が行われていたため、本来、合併前の旧自治体の財政規模ごとに補助金の額を算出すべきでしたが、合併後の新しい自治体の財政規模を基準に算出するミスをしていたということです。災害復旧にかかる費用が税収見込みの半分を超える自治体が「激甚災害」に指定されますが、市町村合併をした自治体については特例として合併後、5年間は旧自治体の財政規模をベースに補助金が算出されることになっています。国土交通省は、今年度の補助金から余分に交付した額を差し引くことにしていて、「自治体にご迷惑をおかけし申し訳ない」と話しています。 2月8日 22時29分

国交省、激甚災害指定9市町に合計1億8600万円過大交付
 国土交通省は8日、2006年に起きた台風などの局地激甚災害の指定を受けた自治体のうち岐阜県高山市など9市町に対し、復旧事業の援助額計1億8600万円を過大に交付していたと発表した。市町村合併の前後で指定基準が変わったのに、算出方法を間違えたのが原因で、07年度分の交付額を減らすなどして対応する。 同省河川局は「こうしたミスは初めて。自治体に多大な迷惑をかけ申し訳ない」としている。 算定ミスが見つかったのは台風や気温低下で道路などの被害が発生し、激甚災害指定を受けた市町で、いずれも合併で誕生。合併後は指定の基準外だが、合併前の旧自治体が基準に該当したため、合併特例法により指定を受けた。 国交省は、旧自治体でなく、財政規模が大きくなった新自治体の税収見込額から誤って金額を算出していた。 (23:01) 国交省、激甚災害指定9市町に合計1億8600万円過大交付
 国土交通省は8日、2006年に起きた台風などの局地激甚災害の指定を受けた自治体のうち岐阜県高山市など9市町に対し、復旧事業の援助額計1億8600万円を過大に交付していたと発表した。市町村合併の前後で指定基準が変わったのに、算出方法を間違えたのが原因で、07年度分の交付額を減らすなどして対応する。 同省河川局は「こうしたミスは初めて。自治体に多大な迷惑をかけ申し訳ない」としている。 算定ミスが見つかったのは台風や気温低下で道路などの被害が発生し、激甚災害指定を受けた市町で、いずれも合併で誕生。合併後は指定の基準外だが、合併前の旧自治体が基準に該当したため、合併特例法により指定を受けた。 国交省は、旧自治体でなく、財政規模が大きくなった新自治体の税収見込額から誤って金額を算出していた。 (23:01)

2008年2月3日日曜日

金の動き半年 2007年6月~2008年2月初旬

金投資
NY金、続伸――4月物は910.0ドルで終了
【NQNニューヨーク=横内理恵】7日のニューヨーク金先物相場は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比5ドルちょうど高い1トロイオンス910.0ドルで取引を終えた。需給ひっ迫観測を手掛かりに買いが入った。
 電力不足により南アフリカで金やプラチナの採掘が減少するとの見方が伝わり、買いを誘った。ただ英利下げなどを受け英、ユーロ圏の金利先安観から、外国為替市場でドルがユーロなど対主要通貨で上昇。ドルと逆行しやすい金の上値も重かった。
 銀が続伸。プラチナも大幅に続伸した。

金投資
NY金、続伸――4月物は910.0ドルで終了 (2/8)
NY金、4日ぶり反発・4月物は905.0ドルで終了 (2/7)
NY金、3日続落――4月物は890.3ドルで終了、一時2週間ぶり安値 (2/6)
NY金、続落 (2/5)
NY金、反落――4月物は913.5ドルで終了、利益確定売り (2/5)
NY金、反発――4月物は928.0ドルで終了 (2/2)
NY金、続落・2月物は920.6ドルで終了 (1/31)
NY金反落、終値925.1ドル・一時最高値更新 (1/31)
NY金、一時最高値933ドル台・南アフリカの電力不足が影響 (1/30)
NY金、一時最高値933ドル台 (1/29)
NY金、3日続伸――2月物、一時最高値929.8ドル (1/29)
NY金、続伸――2月物は910.7ドル、一時924.3ドル・過去最高値 (1/29)
NY金最高値更新、一時924ドル・需給ひっ迫観測で買い先行 (1/26)
NY金、大幅反発――2月物は905.8ドルで終了 (1/25)
NY金、反落――2月物は883.1ドルで終了 (1/24)
NY金、続伸――2月物は890.3ドル、米緊急利下げなどきっかけ (1/23)
NY金、4営業日ぶり小反発――2月物は881.7ドルで終了 (1/19)
NY金、3日続落――2月物は880.5ドルで終了 (1/18)
NY金、大幅続落――2月物は882ドルちょうどで終了 (1/17)
NY金、6日ぶり反落 利益確定売り、一時916.1ドル付け最高値更新 (1/17)
NY金、5日続伸 2月物は903.4ドル、一時915.9ドルと最高値更新 (1/17)
NY金、4日続伸――2月物が一時900ドル乗せ、連日最高値更新 (1/12)
NY金、3日続伸――2月物は一時897.3ドル、過去最高値更新 (1/17)
NY金、続伸 2月物は881.7ドル、一時894ドル台・最高値を連日更新 (1/17)
NY金、大幅反発――2月物は一時884.0ドル、史上最高値更新 (1/17)
NY金、続落――2月物は862.0ドルで終了 (1/17)
NY金急反発、一時879ドル――28年ぶり最高値 (1/17)
NY金、3日ぶり反落――2月物は865.7ドル、利益確定売り (1/17)
NY金、続伸――2月物は869.1ドル、過去最高値に迫る場面も (1/17)
NY金、大幅反発――2月物は860.0ドル、ドル安や原油高受け (1/17)
NY金、6日ぶり反落――2月物は838.0ドルで終了 (1/17)
NY金、5日続伸 2月物は842.7ドルで終了、11月初旬以来の高値 (1/17)
NY金、4日続伸――2月物831.8ドル、ブット元首相の死亡受け (1/17)
NY金続伸、株は下落――パキスタン情勢悪化で (12/28)
NY金、3日続伸――2月物は829.5ドルで終了 (12/27)
NY金、続伸――2月物は816.5ドルで終了 (12/25)
NY金、続落――2月物は803.2ドルで終了 (12/21)
NY金、3日ぶり反落――2月物は805.4ドルで終了 (12/20)
NY金、続伸――2月物は807.4ドルで終了 (12/20)
NY金、3日ぶり反発 2月物は799.3ドルで終了、一時2週間ぶり安値 (12/18)
NY金、続落――2月物は798.0ドルで終了、一時1週間ぶり安値 (12/15)
NY金、4日ぶりに反落――2月物は804.0ドルで終了 (12/14)
NY金、3日続伸――2月物は818.8ドルで終了、一時2週間ぶり高値 (12/13)
NY金、小幅続伸――2月物は817.1ドルで終了 (12/12)
NY金、大幅反発――2月物は813.5ドルで終了 (12/11)
NY金、反落――2月物は800.2ドルで終了 (12/8)
NY金、反発――2月物は807.1ドルで終了 (12/7)
NY金、3日ぶり反落――2月物は803.7ドルで終了 (12/7)
NY金、続伸――2月物807.6ドルで終了 (12/5)
NY金、反発――2月物は794.7ドルで終了 (12/4)
NY金、下落――2008年2月物は789.1ドルで終了 (12/1)
NY金、3日続落――12月物は795.3ドルで終了 (11/30)
NY金、続落――12月物は800.3ドルで終了 (11/29)
NY金、5日ぶり反落――12月物は814.0ドルで終了 (11/28)
NY金、4日続伸――12月物は826.5ドル、一時2週間ぶり高値 (11/27)
NY金、3日続伸――12月物は824.7ドルで終了 (11/24)
22日の米国市場は休場――感謝祭の祝日で (11/23)
NY金、続伸――12月物は798.6ドルで終了 (11/22)
NY金、4日ぶり急反発――12月物は791.4ドルで終了 (11/21)
NY金、3日続落――12月物は778.0で終了 (11/20)
NY金、小幅続落――12月物は787.0ドルで終了 (11/17)
NY金、4日ぶり反発――12月物は814.7ドルで終了 (11/15)
NY金、反落――12月物は787.3ドルで終了 (11/16)
NY金、続落――12月物は799ドルちょうどで終了 (11/14)
NY金、大幅続落――12月物は807.7ドルで終了 (11/13)
NY金、6営業日ぶり反落――12月物は834.7ドルで終了 (11/10)
NY金、5日続伸――12月物は837.5ドルで終了 (11/9)
NY金、4日続伸――12月物は833.5ドルで終了 (11/8)
NY金、3日続伸――12月物は823.4ドル 約28年ぶり高値 (11/7)
NY金、続伸――12月物は810.8ドルで終了 (11/6)
NY金、大幅反発――12月物808.5ドルで終了、ドル安や原油高受け (11/3)
NY金、反落――12月物は793.7ドルで終了、一時802.5ドル (11/2)
NY金、反発――12月物は795.3ドルで終了、原油最高値につれ高 (11/1)
NY金、3日続伸――12月物は771.0ドルで終了 (10/26)
NY金、6日ぶりに反落――12月物は787.8ドル、利益確定売り (10/31)
NY金、5日続伸――12月物は792.6ドルで終了、一時800ドルに迫る (10/30)
NY金、4日続伸――12月物は787.5ドルで終了、一時28年ぶり高値 (10/27)
NY金、続伸――12月物は765.6ドルで終了 (10/25)
NY金、3日ぶり反発――12月物は763.1ドルで終了 (10/24)
NY金、続落――12月物は760ドルで終了 (10/23)
NY金、3日ぶり小反落――12月物は768.4ドルで終了 (10/20)
NY金、続伸――12月物は768.7ドルで終了 (10/19)
NY金、反発――12月物は762.3ドルで終了 (10/18)
NY金反落――12月物は762.0ドル、一時は28年ぶり高値水準 (10/17)
NY金、反発――12月物は762.2ドル、原油高などで28年ぶり高値 (10/16)
NY金、4日ぶり反落――12月物は753.8ドルで終了 (10/13)
NY金、3日続伸――12月物は756.7ドルで終了、原油高など好感 (10/12)
NY金、続伸――12月物は746.0ドルで終了 (10/11)
NY金、反発―12月物は743.1ドルで終了 (10/10)
NY金、3日ぶり反落――12月物は738.7ドルで終了 (10/9)
NY金、続伸――12月物は747.2ドルで終了 (10/6)
NY金、反発――12月物は743.8ドルで終了 (10/5)
NY金、続落――12月物は735.7ドルで終了 (10/4)
NY金、4日ぶり反落――12月物は736.3ドルで終了 (10/3)
NY金、3日続伸――12月物は754.1ドルで終了、約28年ぶり高値 (10/2)
NY金、続伸――12月物は750ドルで終了、約28年ぶりの高値 (9/29)
NY金、3日ぶりに反発――12月物は739.9ドルで終了 (9/28)
NY金、続落――12月物は735.5ドルで終了 (9/27)
NY金、反落――12月物は738.8ドルで終了 (9/26)
NY金、反発――12月物は739.3ドルで終了、利益確定もドル安で (9/25)
NY金、3日ぶり反落 12月物738.9ドルで終了、高値更新も利益確定 (9/22)
NY金、大幅続伸――12月物は739.9ドル インフレ観測で28年ぶり高値 (9/21)
NY金、反発――12月物は729.5ドルで終了 (9/20)
NY金、小反落――12月物は723.7ドルで終了 (9/19)
NY金、4日ぶり反発――12月物は723.8ドルで終了 (9/18)
NY金、3日続落――12月物は717.8ドル、一時は06年5月以来高値 (9/15)
NY金、続落――12月物は717.9ドルで終了 (9/14)
NY金、小反落――12月物は720.7ドルで終了 (9/13)
NY金、4日続伸――12月物一時723.8ドル、約1年4カ月ぶり高値 (9/12)
NY金、3日続伸――12月物は712.2ドルで終了 (9/11)
NY金、12月物一時716ドル 1年3カ月ぶり高値、雇用減受けたドル安で (9/8)
NY金、反発――12月物は704.6ドルで終了 (9/7)
NY金、3日ぶり反落――12月物は690.7ドルで終了 (9/6)
NY金、続伸――12月物は691.5ドル、米株高でリスク許容度回復の見方 (9/5)
NY金、反発――12月物は681.9ドルで終了 (9/1)
NY金、反落――12月物は673.9ドルで終了 (8/31)
NY金、3日ぶり反発――12月物は675.4ドルで終了 (8/30)
NY金、続落、12月物は673.5ドル――経済指標、米株安受け (8/29)
NY金、反落――12月物は676.2ドルで終了 (8/28)
NY金、大幅反発――12月物は677.5ドルで終了 (8/25)
NY金、反落――12月物は668.4ドルで終了 (8/24)
NY金、3日ぶり反発――12月物は668.7ドルで終了 (8/23)
NY金、続落――12月物は666.2ドルで終了 (8/22)
NY金、反発――12月物は666.8ドル、信用収縮沈静化の思惑で (8/18)
NY金、急落――12月物は658.0ドル 株急落で1カ月半ぶり安値 (8/17)
NY金、横ばい――12月物は679.7ドルで終了 (8/16)
NY金、続落――12月物は679.7ドルで終了 (8/15)
NY金、反落――12月物は680.9ドルで終了 (8/14)
NY金、反発――12月物681.6ドルで終了 (8/11)
NY金、急反落――12月物は672.8ドルで終了 (8/10)
NY金、3日ぶり反発――12月物は686.3ドルで終了 (8/9)
NY金、小幅続落――12月物は682.3ドルで終了 (8/8)
NY金、3日ぶり反落――12月物は683.3ドルで終了 (8/7)
NY金、続伸――12月物は684.4ドルで終了 (8/4)
NY金、小反発――12月物は676.6ドルで終了 (8/3)
NY金、反落――12月物は675.9ドルで終了 (8/2)
NY金、上昇――12月物は679.3ドルで終了 (8/1)
NY金、4日ぶり反発――8月物は664.1ドルで終了 (7/31)
NY金、3日続落――8月物は660.1ドルで終了 (7/28)
NY金、続落――8月物は662.8ドルで終了、一時3週間ぶり安値 (7/27)
NY金、急反落――8月物は673.8ドルで終了 (7/26)
NY金、反発――8月物は684.8ドルで終了 (7/25)
NY金、4日ぶり反落――8月物は681.5ドルで終了 (7/24)
NY金、3日続伸――8月物は684.7ドル 一時2カ月半ぶり高値 (7/21)
NY金、続伸――8月物は678.1ドル 一時1カ月半ぶり高値 (7/20)
NY金、4日ぶり反発――8月物は673.7ドルで終了 (7/19)
NY金、3日続落――8月物は665.9ドルで終了 (7/18)
NY金、小幅続落――8月物は666.3ドルで終了 (7/17)
NY金、小反落――8月物は667.3ドルで終了 (7/14)
NY金、反発――8月物は668.3ドルで終了、一時1カ月ぶり高値 (7/13)
NY金、4日ぶり反落――8月物は662.1ドルで終了 (7/12)
NY金、3日続伸――8月物は664.4ドルで終了 (7/11)
NY金、続伸――8月物は662.5ドルで終了、一時1カ月ぶり高値 (7/10)
NY金、3日ぶりに反発――8月物は654.8ドルで終了 (7/7)
NY金、続落――8月物は650.6ドルで終了 (7/6)
NY金、4日ぶり反落――8月物655.4ドルで終了、休日控え利益確定 (7/4)
NY金、3日続伸――8月物は659.2ドルで終了 (7/3)
NY金、続伸――8月物は650.9ドルで終了 (6/30)
NY金、4日ぶり反発――8月物は650.4ドルで終了 (6/29)
NY金、3日続落――8月物は644.8ドルで終了 (6/28)
NY金、大幅続落――8月物は645.3ドルで終了 (6/27)
NY金、反落――8月物は654.70ドルで終了 (6/26)
NY金、反発――8月物は657.0ドルで終了 (6/23)
NY金、続落――8月物654.2ドルで終了 (6/22)
NY金、反落――8月物は660ドルで終了 (6/21)
NY金、4日続伸――8月物は664.7ドルで終了 (6/20)
NY金、3日続伸――8月物は659.9ドルで終了 (6/19)
NY金、続伸――8月物は658.7ドルで終了 (6/16)
NY金、3日ぶり反発――8月物655.9ドルで終了、原油につれ高 (6/15)
NY金、小幅続落――8月物652.7ドルで終了、ドル堅調など受け (6/14)
NY金、反落――8月物653.1ドルで終了、米金利・ドルの上昇で (6/13)
NY金、6日ぶり反発――8月物は659.0ドルで終了 (6/12)

2008年2月2日土曜日

1月末の外貨準備高、7カ月連続で過去最高

財務省が7日朝発表した1月末の外貨準備高は9960億4400万ドルとなり、前月末に比べて226億7900万ドル増加した。8カ月連続の増加で、7カ月連続で過去最高を更新。債券利息収入など運用益が増加したほか、米国の金利低下で保有する米国債の評価額が増えた。
 投機資金の流入に伴う金価格の上昇に伴い、政府が保有する金の評価額が膨らんだことも寄与。ユーロ相場が米ドルに対して上昇したため、ユーロ建て資産のドル換算評価額も膨らんだ。
 ユーロの対ドル相場(ニューヨーク市場)は12月末の1ユーロ=1.4591ドルから1月末は1.4861ドルに上昇。米10年債の利回りは米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げを受け、12月末の年4.027%から年3.597%に低下。金価格は12月末の1トロイオンス=836.50ドルから923.25ドルに大幅上昇した。〔NQN〕 (09:47)

2008年2月1日金曜日

“経済格差が学力格差に”

小中学校や高校の教師のおよそ8割が「家庭の経済格差が子どもの学力の格差に影響を及ぼしている」と考えていて、成績がよくても進学をあきらめざるをえない生徒がいるといった実態が、日教組・日本教職員組合が初めて行ったアンケート調査でわかりました。
アンケートは去年9月から12月にかけて行われ、全国の教師3913人から回答が寄せられました。それによりますと、およそ8割の教師が「家庭の経済力の格差が子どもの学力の格差や進路に影響を及ぼしていると思う」と答え、具体的な事例として、保護者が日々の生活に追われて子どもの教育に手が回らず、高校生でもひらがなを書くことがおぼつかない生徒がいることや、成績のよい生徒が経済的な事情で進学をあきらめ、就職したことなどをあげています。また、教師の半数近くが「修学旅行費や副教材費などの未払いがある」と答え、「お金がなくて何も買えないだろう」といじめられた小学生や、自分の給食費が未払いになっていることを知り、「体調が悪い」と言って食べるのを遠慮した中学生がいるといった実態も指摘しています。この結果について日教組は「家庭の所得で子どもの学力や進路が左右されることは大きな問題で、教育にかける公費を増やすよう国や自治体に働きかけていきたい」と話しています。 2月5日 4時34分

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