2010年6月25日金曜日

東証大引け、反落 欧米景気の不透明感や需給懸念


東証大引け、反落 欧米景気の不透明感や需給懸念で
 25日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。終値は前日比190円86銭(1.92%)安の9737円48銭だった。後場には9700円を割り込む場面があった。景気の先行き不透明感から前日に欧米の主要株価指数が下落し、東京市場の投資家心理を冷やした。輸出比率が高い電気機器や自動車をはじめ幅広い銘柄に売りが出た。
 午後にQUICK端末を通じて「みずほFGは25日、5月に発表した8000億円規模の普通株公募増資計画について、7月中に実施する方針を固めた」との日経ニュースが流れ、「株式の需給悪化が再び警戒された」(東海東京証券エクイティ部長の倉持宏朗氏)という。倉持氏は「銀行は国際的な規制の行方も不透明」と指摘しており、メガバンク株はそろって下落した。
 週末の20カ国・地域(G20)首脳会議の動向を見極めたいとの声も多い。市場では「参加国間で意見が対立することを市場は見透かしている」(銀行系証券)との見方が出ていた。円相場が高止まりしていることも売り要因となった。
 東証株価指数(TOPIX)は4日続落した。
 東証1部の売買代金は概算で1兆2772億円で、売買高は18億8921万株。値下がり銘柄数は1243、値上がりは322、変わらずは104だった。
 業種別TOPIX(全33業種)は、「不動産業」や「電気機器」など29業種が下落。一方、「電気・ガス業」「パルプ・紙」など4業種が上昇した。
 個別銘柄では東エレクやアドテスト、エルピーダが下落。日産自やトヨタ、ホンダ、ソニーも安い。三井不や菱地所も下落した。半面、東電や関西電が上昇。JR東日本やJR西日本も買われた。
 東証2部株価指数は反落した。ラオックスやソディック、アーレスティが下落。半面、前日に上場した電算が買われ、AQインタや理ビタが高い

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