2008年12月12日金曜日

円急騰、一時88円台前半 13年4カ月ぶりの高値

円が急騰、一時88円台前半 13年4カ月ぶりの高値
 12日の東京外国為替市場で円相場が1ドル=90円を突破し、1995年8月2日以来、13年4カ月ぶりの88円台前半をつけた。米自動車大手の救済法案を巡る議会の調整が難航。米自動車大手の経営破綻の可能性が高まったとの見方から、米景気の先行き不安が強まり、ドル売りが膨らんだ。
 海外のファンドなどのドル売りが集中。日経平均株価の急落を受け、株式の損失を穴埋めするためにこれまで売っていた円を買い戻す動きも出た。90円の節目を突破したことで通貨オプション取引など円を自動的に買い戻す動きを巻き込み、円高に弾みがついた。円はユーロやオーストラリアドルなどに対しても全面高の展開となった。「米自動車大手が法的整理に進めば、株式市場や社債市場への影響が大きく、円高・ドル安に拍車がかかる」(バンク・オブ・アメリカの藤井知子日本チーフエコノミスト)との声も出ている。 (13:52)
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