2008年5月13日火曜日

石油備蓄停止を可決・米議会、圧倒的な賛成多数

米上下両院は13日の本会議で、戦略石油備蓄の積み増しの停止を求める法案を圧倒的な賛成多数でそれぞれ可決した。日量7万バレルの補充をやめ、原油市場の需給の改善につなげるのが狙いだ。党派を超えた厚い支持は原油やガソリンの最高値が続く現状への危機感の広がりを示している。備蓄の活用策を拒んできたブッシュ政権も停止を受け入れる見通しだ。
 上院は賛成97と反対1、下院は賛成385と反対25で、ともに大差がついた。両院で一本化した法案を大統領に送る。
 上院で法案の作成を主導してきた民主党のビンガマン議員は「石油価格が空前の水準にあるときに、備蓄に意味があると主張できない」と表明。燃料の値下がりに結びつけば、夏のドライブシーズンを控えて国民への恩恵は大きいと強調した。戦略石油備蓄の総量は現在、備蓄能力の限界に近づいている。

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