2008年5月21日水曜日

原油 東京で初の8万円突破

ニューヨーク市場で、原油の先物価格が1バレル・130ドル目前まで値上がりしたことを受けて、東京の市場でも、日本が主に輸入している中東産の原油の先物価格が1キロリットル当たり初めて8万円を突破し、最高値を更新しています。
20日のニューヨークの原油市場では、原油取引の国際的な指標となっているWTIの先物価格が、一時、1バレル・129ドル60セントまで値上がりし、過去最高値を更新しました。これを受けて東京市場でも、朝方から日本が主に輸入している中東産の原油先物価格が大きく値上がりし、午前の終わり値は1キロリットル当たり8万360円と、初めて8万円台を突破して、取り引き開始以来の最高値を更新しています。これは、行楽などでガソリンの消費量が増える時期を迎える一方で、主な産油国が増産に慎重な姿勢を崩していないことから、原油の供給不足への懸念が強まり、投機的な資金が一段と原油市場に流れ込んでいるためです。市場関係者の間では、こうした傾向は当面続くのではないかという見方が強くなっています。

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