2008年5月19日月曜日

“原油高騰 異常な価格”

5月22日 16時51分
最高値を更新して高騰が続く原油価格について、経済産業省の北畑事務次官は22日、記者会見で、投機資金の流入による異常な価格だとしたうえで、経済基盤が弱い発展途上国や国内の中小企業に対する影響に強い懸念を示しました。
この中で北畑次官は、ニューヨーク原油市場で1バレル・135ドルを突破し、連日、最高値を更新している原油価格について、「需給関係から説明がつくのは、1バレル・60ドル程度とされるだけに、今の価格水準は一言で言うと異常で、とりわけ投機資金の流入が高騰の主な原因だ」と述べました。また、北畑次官は「世界中の富が産油国に流れ、その過程で投機筋が巨額の利益を上げる一方、発展途上国が苦境に陥り、日本でも中小企業や運輸関係は苦境にある」と述べ、経済基盤が弱い途上国や国内の中小企業に対する影響に強い懸念を示しました。さらに、北畑次官は原油価格の安定化に向けて、産油国に対して引き続き増産を要請していくとしたうえで、「今後、中長期的には、原子力の推進や自然エネルギーの開発を進めていくことが重要だ」と述べ、消費国どうしが連携して石油に代わるエネルギーの開発を進めることが必要だという考えを示しました。

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