2008年8月25日月曜日

米国株、急反落ダウ241ドル安、金融株に売り

NY株価 大幅値下がり
ニューヨーク株式市場は、大手金融機関の経営の先行き不透明感が強まったことなどから幅広い銘柄で売り注文が増加し、平均株価は大幅に値下がりしました。
週明け25日のニューヨーク株式市場は、アメリカの大手証券会社や大手保険会社の経営に対する先行き不透明感が高まり、幅広い銘柄で売り注文が増加しました。また、この日発表された7月の中古住宅の販売統計で、販売件数は増えたものの在庫が増えたことから、引き続き住宅市場の低迷が続くとの懸念も強まり、株価は大幅に値下がりしました。平均株価の終わり値は、先週末に比べて241ドル81セント安い1万1386ドル25セントでした。市場関係者は「今週は市場参加者も少ないところに、先週末、カンザス州の地方銀行が経営破たんするなど、金融市場の混乱が株価押し下げに拍車をかけている」と話しています。

25日の米株式相場は急反落。ダウ工業株30種平均は前週末比241ドル81セント安の1万1386ドル25セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同49.12ポイント安の2365.59で終えた。金融機関の財務や業績不安を誘う材料が相次ぎ、金融株を中心に売りが優勢となった。
 アナリストが保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の一株損益見通しと目標株価を引き下げた。前週末に韓国の政府系金融機関がリーマン・ブラザーズ買収を検討していると報じられたことに関し、韓国の金融当局高官が慎重な姿勢を示したと伝わった。前週末に米地銀の破たんが発表になったこともあり、金融株全般に売りが広がり、相場を押し下げた。
 7月の中古住宅販売件数は前月比増加し、市場予想を上回った。ただ、株式市場では在庫が増加したことが注目され、住宅市場の低迷は今後も続くとの見方につながった。金融機関の財務・業績懸念が強まったほか、米景気の先行き不透明感が意識され、幅広い銘柄に売りが出た。
 業種別S&P500種株価指数は全十種が下落。「金融」が3%、「消費循環」が2.4%下げた。ダウ平均は構成銘柄全30銘柄が下落した。
 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は(速報)で約8億6000万株。ナスダック市場(速報)は約14億5000万株だった。

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