2008年8月20日水曜日

英国経済 16年ぶりゼロ成長に

イギリスのことし4月から6月までのGDP=国内総生産の伸び率は、前の3か月に比べて横ばいと、16年ぶりにゼロ成長を記録し、世界経済が減速するなか、長期にわたって成長を続けてきたイギリスでも景気減速が鮮明になっています。
イギリス統計局が22日発表したところによりますと、イギリスのことし4月から6月の3か月間のGDPの伸び率は、前の3か月に比べて0.0%と横ばいになりました。これは、低迷が続く住宅市場を含む「建設部門」が、前の期のプラス0.4%からマイナス1.1%に、「家計消費」もプラスからマイナス0.1%に落ち込んだためで、イギリスのゼロ成長は1992年の同じ時期以来16年ぶりとなります。アメリカのサブプライムローン問題をきっかけにした世界経済の減速によって、4月から6月は、日本と、ヨーロッパ15か国のユーロ経済圏で、マイナス成長を記録しています。イギリスは、マイナス成長はかろうじて逃れましたが、世界経済減速の影響は、16年にわたって成長を続けてきたイギリスでもあらためて確認された形で、先進国での景気減速が一段と鮮明になっています。

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