2008年8月29日金曜日

消費者物価、2.4%上昇16年ぶりの高水準

消費者物価指数が2%台突破
先月・7月の消費者物価指数は、石油製品や食料品の値上がりで前の年の同じ月に比べて2.4%のプラスで2%台の大台を突破しました。消費者物価指数が2.4%のプラスとなったのは消費税率が引き上げられた時期を除くと16年1か月ぶりで大幅な上昇となりました。
総務省が発表した先月の消費者物価指数は、天候による価格変動が大きい生鮮食品を除いて平成17年を100とした指数で102.4となり、前の年の同じ月に比べて2.4%のプラスで10か月連続で上昇し、2%台の大台を突破しました。2.4%のプラスとなったのは消費税の税率が引き上げられた時期を除くと平成4年6月以来、16年1か月ぶりで大幅な上昇となりました。一方、速報値として発表された東京都区部の8月の消費者物価指数は天候による価格変動が大きい生鮮食品を除いて101.6となり、前の年の同じ月に比べて1.5%のプラスとなりました。

7月の全国消費者物価、2.4%上昇 実質16年ぶりの高水準
 総務省が29日朝発表した7月の全国消費者物価指数(CPI、2005年=100)は、変動が大きい生鮮食品を除く総合で102.4と、前年同月比2.4%上昇した。石油製品や食料品の価格上昇が加速し、上昇率は1997年10月(2.4%上昇)以来の伸びに達した。消費税率上げの影響を除くと92年6月(2.5%上昇)以来、約16年ぶりの高水準となった。
 原油高を背景にエネルギー価格の上昇率は前月比17.4%と6月の13.7%から加速した。灯油が53.2%値上がりしたほか、ガソリンも28.7%上昇。原油価格に連動する電気や都市ガス料金も軒並み上昇し、エネルギー全体のCPIへの寄与度は1.38(6月は1.09)に達した。
 食料品高にも拍車がかかり、生鮮食品を除く食料は3.8%上昇した。スパゲティや即席めん、食用油、チーズ、チョコレートなど幅広く値上がりし、上昇率が30%を上回る商品もあった。食料価格上昇の寄与度は0.83と、6月の0.76を上回った。〔

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