2008年9月9日火曜日

NY株11230ドル金融不安広がり280ドル下落

NY株 金融不安広がり下落
ニューヨーク株式市場は、アメリカの大手証券会社の資本増強をめぐる交渉が決裂したとの情報が市場に伝わったことなどから、再び金融不安が広がり、アメリカ政府が政府系住宅金融機関への公的支援策を発表してからわずか2日で平均株価は大幅な下落に転じました。
9日のニューヨーク株式市場は大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」が韓国の銀行との間で進めていた増資交渉が決裂したとの情報が市場に伝わったことから金融機関の経営悪化への懸念が強まり、市場に再び金融不安が広がりました。アメリカ政府は7日、政府系の住宅金融機関を公的管理下に置くなど緊急の支援策を発表しましたが、わずか2日で株価は大幅に下落する展開となりました。平均株価の終値は、前日に比べて280ドル1セント安い1万1230ドル73セントでした。また、ニューヨーク外国為替市場でも金融不安からドルを売って円を買う動きが加速し、円相場は一時、1ドル・106円台半ばまで値上がりしました。市場関係者は「来週は証券会社の決算発表が集中しており、リーマン・ブラザーズの増資をめぐる情報は投資家の心理を一気に冷え込ませた。また、政府系住宅金融機関への公的支援だけでは抜本的な問題の解決にはつながらないとの見方も強まり、株やドルを売る動きが加速した」と話しています。

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