2008年9月5日金曜日

東証大幅続落、世界同時株安の流れ

東証大引け・大幅続落、世界同時株安の流れ――TOPIXは1200割れ
 5日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落。終値は前日比345円43銭(2.75%)安の1万2212円23銭で、終値ベースで3月18日(1万1964円16銭)以来の安い水準を付けた。前日の米国株急落や早朝の円相場の急伸を嫌気して全面安で始まり、下げ幅は400円に迫る場面があった。後場は値ごろ感の買いや売り方の買い戻しなどで一部には下げ渋る銘柄もみられたが、アジア株式相場が軒並み安となったことや日本時間今晩発表の8月の米雇用統計への警戒感から積極的な買いは続かず、1日を通じて安い水準で推移した。
 東証株価指数(TOPIX)も大幅続落。終値は前日比30.81ポイント安の1170.84で節目の1200を割り込み、3月18日(1163.63)以来の安値を付けた。
 前日の米株式市場では、雇用指標の悪化などを受けてダウ工業株30種平均が344ドル安と急落。世界景気全体の悪化懸念が一段と広がる中、世界同時株安の様相を呈しており、東京市場でも大手銀行やハイテクなど幅広い銘柄に年初来安値の更新が続出した。一方、先駆けて下落傾向にあった商社など資源株の一角は、自律反発狙いの買いで相対的に底堅かった。
 東証1部の売買代金は概算で2兆3294億円と8月8日(2兆5745億円)以来、売買高も同22億7924万株と同様に8月8日(22億8596万株)以来の高水準だった。ただ、売買の増加について市場では「国内外の機関投資家やヘッジファンドなどは換金売りや損失限定(ロスカット)の売りを急いでおり、資金流出の結果」との見方が多い。東証1部の値下がり銘柄数は1445、値上がり銘柄数は227、変わらずは43だった。〔NQN〕(05日 15:26)

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