2009年2月9日月曜日

3枚舌4枚舌アホウ総理

くるくる首相 郵政答弁、「反対」「賛成」苦しい弁明
麻生首相は9日の衆院予算委員会で、郵政民営化に「賛成じゃなかった」という先の答弁を「賛成だった」と事実上修正した。一方で、5日に「郵政民営化の担当大臣ではなかった」と述べた首相は昨年の自民党総裁選の際、民営化を担当したとPRしていた。首相の発言のぶれを批判する声は収まりそうにない。
 首相は5日の同委では「郵政民営化、(私は)賛成じゃなかったので、解散の詔書にサインしないとかいって、えらい騒ぎになった」と答弁。郵政解散を決めた閣議の時点まで、民営化に反対だったととれる説明をしていた。
 ところが、9日の答弁では一転、「(総務相に)指名された時は反対だった。しかし(解散までの)2年間にいろいろ勉強させてもらって、民営化した方がいいと最終的にそう思った」と強調した。
 そのうえで「(民営化の)内容については多々疑念がある。原案でやられるのはいかがなものか(と言った)」と述べ、解散を決めた閣議の時点で異論があったのは、民営化そのものではなく、4分社化などの経営形態に対してだったと説明した。
 民主党の筒井信隆氏が「4分社化を見直すというのは郵政民営化を見直すのとイコールだ」と迫ったが、首相は「全く違う」。郵政選挙で民意を問うたのは民営化するかしないかだけで、4分社化は含まれないとの認識を示した。しかし、4分社化は、郵政民営化法の第2章「基本方針」に定められている。
 過去の発言と整合性がつかない例は他にもある。首相は5日、「郵政民営化担当は竹中さんだった。ぬれぎぬをかぶされると、はなはだおもしろくない」と語った。郵政を所管する総務相として郵政民営化にかかわったが、正式に担当大臣に任命されていたのは竹中氏だというわけだ。
だが昨年9月、自民党総裁選のさなかに日本記者クラブで行われた討論会では「間違えていただいては困るのは、(私は)郵政民営化を担当した大臣ですからね、忘れないでください。総務相として担当していましたんで、私が担当」と、郵政の経営に詳しいことをアピールしていた。
 民営化への賛否をめぐる首相の答弁の様変わりに、ある与党幹部は「総理は発言を修正した。これで了としなければいけない」。当の首相は9日夕の自民党役員会で「自分は民営化をやめると言ったことはない。見直すべきは見直すと言った」と発言。出席者によればこうも言ったという。「おれはぶれていない」
■衆院予算委での首相答弁要旨
 筒井信隆氏(民主) (郵政解散の際に)島村農水相は(解散書類への)署名を拒否して罷免された。麻生首相は信念を曲げた。
 麻生首相 それぞれの政治家の、自分なりの政治判断だった。政治家としてそういう考えもあろうが、私みたいな考え方もあろう。
 筒井氏 郵政民営化の核心は4分社化。4分社化を見直すというのは、郵政民営化を見直すのとイコールだ。
 首相 (郵政総選挙で)問うたのは郵政民営化。4分社化ですか、3分社化ですか、なんて問うたことはない。(民営化の核心が4分社化というのは)全く違う。
 筒井氏 民営化のどこに反対だったのか。
 首相 (私は)間違いなく民営化に賛成でなかった、最初の時。しかし、(総務相に就任して)2年間の間に、いろいろ勉強して、経営のことを長期的に考えたら、民営化した方がいいと、最終的にそう思った。ただし、解散の時に、この内容では、かなり問題が起きるのではないか、もうかる会社ともうからない会社が出て給与に差が出てこないかと申し上げて、今のまんまの案ではいかがなものかということだったが、民営化には賛成ということで、最終的にサインした。
筒井氏 解散の際に民営化に反対だったのはどの部分か。4分社化に反対だったのではないか。
 首相 3分社化も東西に分ける案もあった。民営化は賛成ですよ、最終的に。ただ、その内容については多々疑念があるので、このまんまの原案でやられるのはいかがなものかと言ったら、3年後の見直しという話があったから(了解した?)。

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