2011年4月29日金曜日

NY金、最高値更新3日連続 一時1569.8ドルまで上昇

NY金、最高値更新 NY株は2年11カ月ぶり高値   2011/4/30 10:35

 29日のニューヨーク市場で金先物価格(6月物)が通常取引後の時間外で
一時1トロイオンス1569.8ドルまで上昇し、中心限月としての最高値を更新した。
4月月間では8.1%上げ、2009年11月の13.6%以来の上昇率。
この日はダウ工業株30種平均も4日続伸し、
08年5月20日以来約2年11カ月ぶりの高値を付けた。
米国の緩和的な金融政策が続くとして、
投資マネーが金などの国際商品や株式に流入している。

 金が最高値を更新するのは3日連続。
米連邦準備理事会(FRB)が27日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で
6月末に量的緩和第2弾(QE2)を打ち切った後も
資金供給を維持すると決定したことから、上昇にはずみがついている。

 外国為替市場でドルが対主要通貨で下落したのも、
ドルの代替資産とされる金が買われる要因になった。
原油先物相場も3日続伸し、
期近の6月物は前日比1.07ドル高の1バレル113.93ドルで取引を終了。
国際商品市場への資金流入が続いている。

 ダウ平均の終値は前日比47ドル23セント(0.4%)高の1万2810ドル54セント。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は8日続伸し、
00年12月以来10年4カ月ぶりの高値で終えた。
キャタピラーや石油大手シェブロンなどの決算が市場予想を上回り、
収益の拡大期待が高まった。

 ダウ平均は4月の月間で490ドル(4.0%)高と、
昨年12月以来の上昇率となった。
今月4日、3月の雇用統計が予想よりも改善したことを手がかりに、
年初来高値を更新。
東日本大震災直後には一時的に投資家のリスク回避が強まったが、
米主要企業の1~3月期決算が好調だったことなどをテコに反発に転じてきた。

 低金利の持続やカネ余りの期待感から、
国際商品や米国株は当面は高値圏で推移するとの見方が目立つ一方で、
余剰マネー主導の上げに一部には警戒感も出ている。

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