2009年1月30日金曜日

非正規失職12万4802人、再就職わずか1割


非正規失職12万4802人、再就職わずか1割
大揺れ雇用

 不況による雇用調整で、昨年10月から今年3月までに職を失ったか、失うことになる非正規労働者が、今月26日時点で12万4802人に上ることが30日、厚生労働省の調査で分かった。
 前回調査(昨年12月19日時点、8万5012人)から1か月余で約1・5倍に膨らんだ。次の仕事が見つかった人は、動向が把握できた3万人余のうちの約1割。企業への助成金など国が雇用対策を打ち出した後も失職者の増加が続いており、対策の拡充や早期実施を求める声が強まりそうだ。
 調査は、全国の労働局やハローワークが企業から聞き取るなどし、契約を途中で打ち切られたり、期間満了時に契約更新されなかったりするケースを調べた。内訳は、派遣労働者が8万5743人(68・7%)、期間従業員などの契約社員が2万3247人(18・6%)、請負労働者が1万456人(8・4%)など。全企業を対象に調べたわけではないため、実数はさらに多い可能性がある。
 再就職が決まったのは、企業側が動向把握していた3万645人のうち3125人(10・2%)。住居を失ったのは、把握できた4万5818人のうち、5・8%の2675人だった。
 失職した非正規労働者数を月別でみると、昨年10月が5159人、11月が1万4312人、12月は4万2421人。1月は失職予定も含め2万4263人、2月は8555人、3月は9480人で、このほかに、月を特定できない失職者が約2万人いる。
 年度末の3月に期間満了を迎える非正規労働者が相当数いるとみられることから、派遣会社や請負会社の業界団体が今月27日、「3月までに40万人が失職」との試算を明らかにしている。期間満了による「雇い止め」は少なくとも30日前に通告する必要があり、今回の調査時点では、3月の期間満了を迎える人が通告前のためにカウントされていない可能性もある。

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