2011年8月10日水曜日

金価格が約31年ぶり高値を付けた4482円 1743ドル

NY金、続伸 12月物は1743.0ドルで終了 一時最高値更新  2011/8/10 5:24

     9日のニューヨーク金先物相場は続伸した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は
前日比29.8ドル高の1トロイオンス1743.0ドルで終えた。
世界景気の減速懸念や欧米の財政不安が根強く、
相対的に安全な資産とされる金を買う動きが続いた。
12月物は早朝の時間外取引で一時1782.5ドルまで上昇し、
中心限月としての過去最高値を連日で更新した。

 過去最高値をつけた後は、
目先の利益を確定する目的の売りが目立つ場面があった。
米国債の格下げが発表される前の5日終値と比べ、
12月物は2営業日で計5%あまり上昇した。

 通常取引終了後の時間外取引で、
金は再び上昇基調を強める場面があった。
米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で、
実質ゼロ金利政策を
「少なくとも2013年半ばまで続ける可能性が高い」との見解を示した。
今後も市場に出回る潤沢な投資マネーが
金など商品先物相場に流入するとの見方から、金の先高観が強まった。

 銀は反落。プラチナは続伸した。

金価格高騰でも「インド人は買い続ける」ワケ 2011/8/10 9:24


     世界の金消費の3割強を占める世界最大の金需要国インドで、
金価格が歴史的水準に高騰している。
ムンバイに本拠地を置く総合商品取引所(MCX)によると、
金取引の目安とされるインド西部アーメダバードにおける
金のスポット取引価格は8日時点で
2万4915ルピー(約4万2400円、10グラム当たり)と過去最高値を更新。
7月末比では7%高、
過去1年間の平均値との比較では21%高となっている。
ただ、ムンバイの宝飾店ジュグラジ・カンティラルの
店主アニシュ・ジェーン氏は日本経済新聞の取材に対し
「このまま値段が上がっていこうとも、人々は金を買い続ける」とどこ吹く風だ。

NY金、一時1700ドル超え 高値警戒感も             2011/8/9 0:01

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による
米国債の長期格付け引き下げなどに端を発した動揺を受け、
世界の金融市場でも安全資産と認識される金が買われ、
高値圏で推移する。
 ただ、インドでは実需筋と投機筋を隔てる差が小さく、
市民が金を贈答品かつ投機商品として購入するケースも多い。
例えば婚礼時には主に新婦の親が嫁入り道具として金を持たせ、
新郎側の家庭は受け取った金の値上がりを待って転売したり、
借入金の担保にしたりし、嫁の生涯の生活を保証するのが習わしだ。
ヒンズー教の大祭「ディワリ」(今年は10月)、
ヒンズー教などの吉日「アクシャヤ・トリティヤ」(今年は5月)でも
市民が毎年、多くの金を購入するため、
「価格は上がっても、将来にわたって人々は金を必ず買い続ける」
というジェーン氏の確信は揺るがない。

 また年に何度も金を購入する季節を迎えるため、
一般市民でも金価格のトレンドには敏感。
過去の持続的な金価格上昇は、
値上がりが永久に続くとの“金価格神話”を生んでおり、
民間銀行最大手ICICI銀行の営業マン、バサブラジ氏は
「必ず値上がりするから投資しておいて損はない」と
預金者に対し、金の購入を勧めている。

   金の国際価格が8日のニューヨーク先物市場の時間外取引で
1トロイオンス1700ドルを超えるなど高騰している。
国内の大手地金商の小売価格も8日、税込みで1グラム4482円に上昇。
消費税抜きでは4269円と約31年ぶり高値となった。
世界経済の先行き不安が背景にあるが、
上昇ペースが急なだけに高値警戒感を指摘する見方もある。

 ニューヨーク市場ではファンドなど大口投資家の買越残高が
24万7175枚(枚は最低取引単位、8月2日時点)。
前週比約1万2千枚増え、昨年11月以来約9カ月ぶりの高水準まで膨らんでいる。

 ここ1カ月ほどは欧州の債務問題や米国の債務上限引き上げ問題などの
取引材料が相次ぎ浮上し、相場をけん引してきた。
9日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるが、
その後は大きな材料が見あたらない。
「市場に材料出尽くし感が広がれば、高値を修正する局面に入る可能性がある」
(ワールド・ゴールド・カウンシルの豊島逸夫日本代表)との見方が出ている。

金の国内小売価格、31年ぶり高値 米国債格下げで    2011/8/8 10:49
                                   (2011/8/8 12:30更新)

      金の国内小売価格が8日、約31年ぶりの高値を付けた。
大手地金商の小売価格は前週末比80円高の1グラム4482円(税込み)となった。
消費税抜きでは4269円で、1980年12月以来の高値となった。

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が
米国債の格付けを引き下げたのを受け、
安全資産とされる金を買う動きが加速している。
ニューヨークの金先物市場では日本時間8日午前の時間外取引で
一時1トロイオンス1698.9ドル(中心限月の12月物)まで上昇し、
過去最高値を更新した。

 金価格は欧米の債務問題や景気の先行き不安を背景に
急ピッチの上昇を続けている。
株式などのリスク資産を売り、比較的安全とされる金を買う、
いわゆる「質への逃避」の動きに拍車がかかっているためだ。

 9日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。
量的緩和第3弾の実施など米金融緩和の長期化が明確になれば
「さらに上昇基調が強まる」
(ワールド・ゴールド・カウンシルの豊島逸夫日本代表)との見方がある。













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