2008年4月2日水曜日

米国株大幅高、ダウ391ドル高 上げ幅は今年3番目

米国株大幅高、ダウ391ドル高――金融株に買い膨らむ、ISMも好感
1日の米株式相場は大幅続伸。ダウ工業株30種平均は前日比391ドル47セント高の1万2654ドル36セントと2月27日以来、約1カ月ぶりの高値だった。ダウ平均の上げ幅は今年3番目の大きさ。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同83.65ポイント高の2362.75と2月13日以来の高値で終えた。金融機関大手の資本増強策などを受け、金融株に買いが膨らんだ。
 証券大手リーマン・ブラザーズが前日夕、優先株発行による公募増資を発表した。加えて1日早朝には募集を上回る申し込みがあり、増資額を引き上げたことを発表した。スイスの金融大手UBSも増資を実施すると発表した。金融機関の財務や資金繰りへの懸念が後退したとして、リーマン、UBSに加えてシティグループが二ケタ上昇。JPモルガン・チェースなどもつれて大幅高となり、業種別S&P500種株価指数の金融は7.5%上げて終えた。
 午前10時ごろ発表された3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は48.6と前月(48.3)から小幅上昇。市場予想(47.5)を上回った。内訳の雇用指数が上昇していたことが、4日に発表される雇用統計が改善するとの思惑につながったとの声もあった。2月の建設支出も市場予想を上回ったため、株式相場は一段高となった。
 第二四半期の初めだったため、年金基金などからの買いが入ったとの見方もあった。売り方からの買い戻しも入って、午後にかけても相場の上昇基調が続いた。
 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は午後4時までの通常取引(速報)で約17億株。ナスダック市場(同)は約21億4000万株。業種別S&P500種株価指数(全十業種)は金融を筆頭に全十業種が上昇した。
 3月の新車販売台数が落ち込んだもののゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターが上げて終えた。前日夕に工場閉鎖や人員削減などを発表したデルも上昇して終えた。
 一方、ウォールストリート・ジャーナル紙などが、マイクロソフトにヤフーの買収価格を引き上げる計画はないと報じたことを受け、ヤフーが売られた。(07:39)

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