2008年4月9日水曜日

高齢者保険制度 官僚が賢ぃのを見せたかった

新保険証 6万人余りに届かず
04月11日12時22分
厚生労働省の調べによりますと、75歳以上の高齢者を対象に今月から始まった新しい医療制度で、新しい保険証が届いていない人が6万3000人余りに上ることがわかりました。
新しい医療制度は75歳以上の高齢者を対象に今月1日から始まったもので、すべての高齢者が保険料を負担し、原則として年金から保険料が天引きされるもので、先月までに新しい保険証が郵送されましたが、引っ越していて保険証が市町村に戻るなどのトラブルが全国各地で相次いでいます。厚生労働省が各都道府県を通じて調べたところ、9日現在で、新しい制度の対象となる1300万人のうち6万3468人に新しい保険証が届いていないことがわかりました。都道府県別で見てみますと、最も数が多いのは大阪府で1万4650人、次いで愛知県が8713人、宮城県が3238人、鹿児島県が3016人などとなっています。厚生労働省は全国の自治体に対し、高齢者の所在を確認して確実に保険証を届けることや、本人が誤って捨てた場合は保険証を速やかに再交付するよう指示しているほか、医療機関に対しては、高齢者が新しい保険証を持っていない場合でも、当面の間は、これまでどおり、かかった医療費の1割のみを窓口で請求するよう要請しています。舛添厚生労働大臣は閣議のあと記者団に対し、「新しい保険証がなくても、氏名と生年月日がわかるものがあれば窓口負担は変わらないが、保険証が届いていない人には大至急届けるよう自治体を指導し、きちんとしていきたい」と述べました。

旧保険証持参でも1割負担で
4月10日 18時27分
75歳以上の高齢者を対象に今月から始まった医療制度をめぐって、新しい保険証が届かないというトラブルが起きていることから、厚生労働省は、高齢者が古い保険証を持ってきた場合でも、当面の間は、これまでどおり、かかった医療費の1割のみを窓口で請求するよう、関係団体などを通じて全国の医療機関に要請しました。
新しい高齢者医療制度の対象となる75歳以上の人には、先月までに新しい保険証が郵送されましたが、引っ越していて市町村に戻ってきたり、本人がまちがえて捨ててしまったりして、新しい保険証が届かないというトラブルが全国各地で相次いでいます。これを受けて厚生労働省は、9日、高齢者の所在を確認して確実に保険証を届けるほか、誤って捨てられた場合は保険証を速やかに再交付するよう全国の自治体に指示しています。しかし、新しい保険証を持っていない高齢者に請求する医療費について、▽これまでどおり自己負担を1割とするか、▽保険証がない場合の原則に従って全額自己負担とするかをめぐって、医療機関の対応が分かれています。このため厚生労働省は、新しい保険証を持っていない高齢者に不利益が講じないようにする必要があるとして、75歳以上の人が古い保険証を持ってきた場合でも当面の間は、これまでどおり、かかった医療費の1割のみを窓口で請求するよう、10日、関係団体や自治体などを通じて全国の医療機関に要請しました。
お年寄り 不安訴える声相次ぐ
新しい保険制度について、病院に通うお年寄りからは、不安を訴える声が相次ぎました。この病院では、今月に入って8日までに訪れた75歳以上のお年寄りのうち、10%程度に当たるおよそ100人が、新たな保険証を持たずに来たということです。
東京・北区の王子生協病院では、一日に訪れる患者はおよそ400人で、このうちおよそ40%が新しい制度の対象になる75歳以上のお年寄りです。独り暮らしをしている81歳の女性は、「何もわからなかったので、今まで使っていた保険証も持ってきました。年金から保険料が引かれるのも看護師さんに聞いて初めて知りました」と驚いていました。病気の妻を看病している84歳の男性は「年金額は、月に3万円余りで、そこからすでに7100円の介護保険料が引かれているのに、あとどれだけ引かれるのか心配です」と話していました。また83歳の男性は、「新しい保険証が送られてきただけで、何の説明もない。負担が軽くなるならいいけど、重くなるだけなら迷惑なだけです」と不満をあらわにしていました。この病院では、今月に入って8日までに訪れた75歳以上のお年寄りのうち、10%程度にあたるおよそ100人が新たな保険証を持たずに来たということです。王子生協病院の酒井孝志医事課長は、「制度は、まだ浸透していない。保険証を持っていないといっても、全額自己負担してくださいとも言えず、対応に困っています」と話していました。

高齢者医療制度 病院で説明会
75歳以上を対象に今月から始まった新しい医療制度のねらいや課題について、高齢者自身に知ってもらおうという説明会が、東京・文京区の病院で開かれ、増え続ける医療費を抑えるために新しい制度が導入されたことや、高齢化に伴って今後、保険料が上がる可能性があることなどが説明されました。
東京健生病院で開かれた説明会には、新しい医療制度の対象になる75歳以上のお年寄りなど20人が出席しました。この中で、病院の担当者は、増え続ける医療費を抑えるために新しい制度が導入されたことや、高齢化に伴って今後、保険料が上がる可能性があることなどを説明しました。そのうえで「年金から保険料が天引きされて初めて新しい制度が始まったことに気づく人も多いと思う。知り合いなどに制度の内容を広めてほしい」と呼びかけました。説明会に出席した78歳の男性は「保険料がいくらになるのかなど新しい制度にはわからない点が多すぎる。わたしたちも制度の内容を勉強する必要がある」と話していました。東京健生病院の根岸京田院長は「制度がわかりにくいため、病院の窓口で説明を求められるケースが増え、業務にも確実にしわ寄せが来ている。制度を運営する広域連合や自治体には、詳しい内容についてあらためて周知徹底してほしい」と話していました

高齢者医療 新制度で電話相談
75歳以上の高齢者を対象に、今月から始まった新しい医療制度の電話相談が大阪で行われ、制度の仕組みがわからないといった問い合わせが寄せられました。
この電話相談は、大阪府保険医協会などが行ったもので、医療ソーシャルワーカーなど4人が相談に応じました。1日で83件の相談が寄せられ、このうち77歳の父親が痛風などで病院に通っているという男性からは、「これまで国民健康保険で医療費をみていたが、これからどうなるのか」という質問が寄せられました。相談員は、新しい制度の対象になり、年金から保険料が天引きされることなどを説明していました。大阪府保険医協会の坂口道倫副理事長は「新しい制度では、保険料を支払えずに1年間滞納すると、高齢者は保険証を取り上げられ、医療費を自分で負担することになる。所得の低い人も安心して老後を過ごせるような制度にしないといけない」と話していました。

福岡 保険証の再交付相次ぐ
75歳以上の高齢者を対象に今月から始まった新しい医療制度で、福岡県内では、郵送された保険証を誤って捨てるなどして保険証の再交付を受けた人が、4600人余りに上ることがわかりました。
この制度を運用するために福岡県内の自治体が作った広域連合の調査によりますと、県内の市町村から、およそ52万人に新しい保険証が郵送されましたが、「保険証をなくした」などとして今月4日までにあわせて4648人が保険証の再交付を受けたということです。このうち、北九州市では先月中旬から11万2000人余りに保険証を郵送していましたが、およそ1.5%に当たる1648人が再交付を受けました。また、福岡市では、保険証が届かずに再交付した人だけで837人に上っています。保険証の再交付が相次いだことについて、北九州市保険年金課の熊本哲生課長は、「郵送されても広告などとまちがって捨ててしまったという人がほとんどだ。制度については周知に努めてきたが、十分ではない面があったと反省している」と話しています。また、制度を運用する「福岡県後期高齢者医療広域連合」が、先月10日に設置した電話相談センターには、これまでにおよそ6600件の問い合わせが寄せられているということです。

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