NY株 先行き懸念で大幅下落
ニューヨーク株式市場は、アメリカの企業業績が悪化したことから景気の先行きに対する懸念が広がり、平均株価は、一時およそ3か月ぶりに1万2000ドルを割り込むなど、大きく値下がりしました。
18日のニューヨーク株式市場は、サブプライムローンの焦げ付き問題をきっかけとした金融市場の混乱によってアメリカの証券大手が大幅な減益決算を発表したことや、原油の高騰による燃料費の増加で物流大手が赤字に転落したことなどから、景気の先行きに対する懸念が広がり、売り注文が相次ぎました。その結果、平均株価は大きく値下がりし、一時1万2000ドルを割り込みました。平均株価が1万2000ドルを下回ったのは、アメリカの証券大手「ベアー・スターンズ」が経営危機に陥って金融市場が大きく混乱した3月中旬以来およそ3か月ぶりです。その後、値下がりした銘柄を買い戻す動きも見られたことから、終わり値は前日より131ドル24セント安い1万2029ドル6セントでした。市場関係者は「金融市場の混乱に原油の高騰が加わって、企業の経営環境が厳しさを増している。アメリカ経済にとっての懸念材料があらためて強く意識され、売り注文が相次いだ」と話しています。
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