2008年6月27日金曜日

上海株、大幅続落 1年5カ月ぶり安値

上海株式市場 ことし最安値
27日の中国・上海の株式市場は、取り引き開始の直後から売り注文が相次いで、代表的な指標の「総合指数」は、およそ5.3%の大幅な下落となり、ことし最安値を記録しました。
27日の上海株式市場では、ニューヨーク市場や東京市場などが大幅な下落となっているのを受け、取り引き開始の直後から売り注文が相次ぎ、「総合指数」は、26日より一時、6%を超える大幅な下落となりました。終わり値では、結局、およそ5.3%下がって2748ポイントと、今月19日に記録したことし最安値をわずかながら更新しました。上海の株式市場は、ことし年明けは、北京オリンピックがもたらす好景気を期待した投資ブームが続き、「総合指数」は5200ポイントを上回る高い水準にありましたが、その後は下落に歯止めがかからず、現在は、その半値に近い水準まで下落しています。個人投資家の多くは株式の含み損を抱え、政府に対する不満が高まっているほか、消費の面でも自動車など高価な商品を買い控えする動きもあるとされ、中国経済の成長に影響が出るおそれもあります。一方、27日の台湾株式市場でも、幅広い銘柄に売り注文が出てほぼ全面安の展開となり、平均の株価指数は26日の終わり値より3.37%下落しました。また、インド・ムンバイの株式市場でも、代表的な株価指数が26日の終わり値に比べて、一時、4%余り下落するなど、ほぼ全面安の展開となっています。インドでは、燃料価格の値上がりの影響で物価の上昇率が11%を超えており、インフレへの懸念もあって株価の下落に歯止めがかからない状態で、代表的な株価指数は、ことし1月の過去最高値に比べ35%も低くなっています。

上海株、大幅続落 1年5カ月ぶり安値
27日の中国株式市場で上海株式相場は大幅続落。上海総合指数の終値は前日比153.418ポイント(5.28%)安の2748.432と、19日に付けた年初来安値(2748.874)を更新し、2007年2月9日以来、約1年5カ月ぶりの安値を付けた。前日の米原油先物相場の過去最高値更新を受け、中国市場でも企業収益への悪影響が警戒された。新規上場計画の進行が伝わったため需給悪化懸念も意識され、ほぼ全面安。後場の地合い悪化とともにろうばい的な売りが広がり、指数はじりじりと下げ幅を広げた。
 朝方は2800を挟む水準で推移。前場中ごろに2800を下回ると、徐々に地合いが悪化した。相場の先行き不透明感の強まりを受け、証券株や中国株を多く保有するとされる保険株が下落。後場に入ると、機械関連や自動車関連を中心に大幅安となる銘柄が相次ぎ、指数は一時、2723まで下げた。

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