為替相場で、12年ぶりに一時1ドル95円台まで円高ドル安が進んだことなどから、先月1か月間に海外の投資家が国内の証券取引所で日本株を売った金額は、買った金額をおよそ1兆3000億円上回り、過去2番目の大幅な売り越しとなりました。
東京証券取引所によりますと、先月、東京、大阪、名古屋の3つの証券取引所で海外の投資家が日本株を売った金額は、買った金額を1兆2982億円上回る大幅な売り越しとなりました。1か月間の売り越し額としては、東証が統計を取り始めて以来、2番目の大きさで、ニューヨーク市場の株価暴落をきっかけに世界的な株安に見舞われた、いわゆる「ブラックマンデー」があった昭和62年10月に次ぐ規模です。これは、為替相場で一時、12年7か月ぶりに1ドル95円台まで円高ドル安が進んだことから、海外の投資家の間で、円高によって日本の企業業績が悪化するのではないかという懸念が強まったためです。市場関係者は「日本の市場では、このところアメリカの景気の動向や欧米の金融機関の決算内容など海外の要因が取り引き材料となる傾向が強いだけに、海外投資家が株価を左右する傾向は当面、続きそうだ」と話しています。
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