2008年7月13日日曜日

米株2006年7月24日来安値

米国株、続落――ダウは45ドル安、ナスダックは26ポイント安、金融株安で
【NQNニューヨーク=川内資子】14日の米株式相場は続落。ダウ工業株30種平均は前週末比45ドル35セント安の1万1055ドル19セントと2006年7月24日以来の安値で終えた。ナスダック総合株価指数は同26.21ポイント安の2212.87と3月19日以来の安値で終えた。米金融機関の住宅ローン関連業務の不振や損失計上は今後も続くとの見方から、地方銀行などを中心に売りが出た。
 13日に米政府や米連邦準備理事会(FRB)が米政府系住宅金融会社への支援策をそれぞれ発表した。これを好感し、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)や米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)を含む金融株に買い戻しが先行した。ダウ平均は朝方に100ドル超上昇する場面があった。
 しかし、買いは続かなかった。資金繰り悪化の思惑が出たナショナル・シティや、アナリストが投資判断を引き下げたザイオンズ・バンコーポレーションなど地方銀行株を中心に売りが膨らんだ。地銀で住宅ローン大手のインディマック・バンコープが先週末、経営破綻しており、住宅ローン関連の業務の不振が引き続き地銀の業績を押し下げるとの見方が強まっているという。ダウ平均構成銘柄でもバンク・オブ・アメリカやシティグループなど金融株の下げが目立った。
 S&P500種株価指数は1228.30と06年6月13日以来の安値で終えた。業種別S&P500種株価指数では全十種のうち、「金融」や「公益」など八種が下げた。
 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は(速報)で約14億1000万株。ナスダック市場(速報)は約20億7000万株だった。

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