2008年2月27日水曜日

人命 金と相談の札幌市

札幌 産科医会が2次救急拒否
妊婦の救急医療体制の不備が各地で問題となっているなかで、札幌市の「産婦人科医会」は、医師の負担が重くなっているとして、4月以降、重い症状の患者を受け入れる2次救急を行わないと市に通告しました。
札幌市では、現在9つの産婦人科の病院が、入院や手術などを必要とする重い症状の患者を受け入れる2次救急を担ったり、夜間の急病患者を受け入れたりしていますが、病院の数は5年前の14に比べるとおよそ3分の2に減っています。札幌市産婦人科医会は、医師の負担が増えているとして、札幌市に対し、市の夜間急病センターに新たに産婦人科医を配置して夜間の急病患者だけでも受け入れてもらうことを要請していましたが、市は財政難を理由に応じませんでした。このため産婦人科医会は「医師の負担が重く、医療事故などが心配されるため、4月以降は2次救急を行わない」と市に通告しました。札幌市産婦人科医会の遠藤一行会長は「このままでは医療事故につながりかねず、最後通告をした」と話しています。札幌市は、仮に4月から通告どおりのことになると、より重い患者を担当する3次救急の病院で受け入れてもらうなど、きわめて厳しい対応を迫られるとしており、札幌市医療調整課の飯田晃課長は「市の財政は厳しいが、来月、新たな協議の場を設けて産婦人科医会と話し合いたい」と話しています。

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