2008年2月7日木曜日

金融機関 損失6000億円に

欧米の金融機関が相次いで巨額の損失を計上しているサブプライムローン関連の金融商品について、銀行など国内の金融機関が抱える損失は、去年末の時点で、およそ6000億円と、3か月前に比べて2倍余りに膨らんだことがわかりました。
金融庁によりますと、大手金融グループを中心に地方銀行、信用金庫などの金融機関が去年12月末時点で保有していたサブプライムローン関連の金融商品は、あわせて1兆5190億円と、3か月前に比べて1120億円増えました。保有額が増えたのは、関連会社などで保有していた金融商品を新たに加えたり、保有する商品の中にサブプライムローンを含むものが新たに見つかるなどしたためです。また、欧米を中心に金融市場の混乱が続き、サブプライムローン関連の金融商品の下落が続いているため、各金融機関が計上している関連商品の損失は、12月末時点で評価損なども合わせると、およそ6000億円に上ることがわかりました。これは3か月前の2760億円に比べて2倍余りに膨らんでいて、問題の影響が一段と深刻化していることが裏付けられました。これについて、金融庁では「各金融機関が抱えているサブプライムローン関連の金融商品の保有額や損失は、財務の健全性や収益力と比較して、十分に対応が可能な範囲だが、引き続き金融機関の経営状況を監視していきたい」としています。 2月13日 23時54分

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